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旧吉田茂邸、全焼の模様 放火の可能性も 神奈川・大磯

2009年3月22日8時41分

写真:炎上する旧吉田邸=神奈川県大磯町西小磯炎上する旧吉田邸=神奈川県大磯町西小磯

写真:炎上する旧吉田邸に放水が行われるが、火のまわりが早く、全焼した=神奈川県大磯町西小磯炎上する旧吉田邸に放水が行われるが、火のまわりが早く、全焼した=神奈川県大磯町西小磯

 22日午前6時ごろ、神奈川県大磯町西小磯の旧吉田茂邸で、男性警備員から「建物内部から炎と煙が見える」という内容の通報が消防にあった。大磯町消防本部などによると、全焼の模様。けが人はいない。現場には人気がないことから、大磯署は放火の可能性もあると見て調べている。

 県の資料などによると、旧吉田茂邸は、吉田茂元総理の養父が1884年(明治17年)に別荘を建てたのが始まりで、戦後に現在の和風2階建てが建てられた。敷地面積は約1万坪、建物は延べ床面積で約900平方メートル。67年に吉田元総理が亡くなるまで、当時の政治家の多くが「大磯参り」をしたことで知られるほか、79年には大平元首相と米国のカーター元大統領の首脳会談が実施された。

 大磯町によると、現在は西武鉄道が所有しているが、邸宅を含めて県立公園化する計画が進められており、2012年に全面開園の予定となっている。

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