東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

日本製中古車『締め出し』へ ロ下院に修正法案提出

2009年3月22日 朝刊

 【モスクワ=酒井和人】経済危機にあえぐロシアで、日本製中古自動車の輸入禁止につながる修正法案が下院に提出された。可決されれば、今年一月に実施された輸入車関税の大幅引き上げに続き、日本製中古車の輸入業が壊滅的な打撃を受けるのは必至。同輸入業が中心産業となっている極東などで強い反発を呼びそうだ。

 修正法案は与党、統一ロシアのモロゾフ下院副議長らが十九日に出した。二十日付のロシア紙ベドモスチによると、輸入車の安全性を高めるためなどとして右ハンドル車が輸入禁止対象に含まれており、事実上、日本製の中古車を狙い撃ちした内容とみられる。

 モロゾフ副議長は昨年十月にも同様の修正法案を提出したが、極東で批判が高まったことなどから取り下げていた。今回の再提出には、経済危機がさらに深まる中、国内自動車産業を保護する政権の強い意向が反映しているとみられ、下院関係者からは「可決する可能性が高い」との見方も出ている。

 

この記事を印刷する