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ANA機、滑走路誤進入 JAL系機が着陸中断

2009年3月20日21時54分

図:  

 大阪(伊丹)空港で20日午前9時21分ごろ、日本航空系のジャルエクスプレス(JEX)2200便(乗員・乗客167人)が着陸しようとしていたB滑走路に、離陸を待っていた羽田行きの全日空(ANA)18便(同407人)が管制官の許可なく入り、JEX機が着陸を中断するトラブルがあった。けが人はなかった。

 JEX機は滑走路の手前約7キロに迫っており、着陸まで約1分半ほどだった。国土交通省運輸安全委員会は「事故につながりかねない重大インシデントだ」として、調査官3人を現地に派遣した。

 国交省によると、管制官はJEX機を着陸させるため、ANA18便にB滑走路手前で待機するよう指示を出していたが、同18便は滑走路に進入。異状に気づいたJEX機と管制官が、着陸を中断させた。ANA機の操縦士は国交省の聞き取りに対し、「進入の許可が出ていた」という認識を示しているという。

 大阪空港は、並行した2本の滑走路がある。このトラブルの約1分前、誤進入機と便名がよく似たANA181便が隣のA滑走路から離陸する許可を管制官から得たという。安全委は、ANA18便が自分への離陸許可と取り違えた可能性もあるとみている。

 ANA広報室は「不安を与え、おわびします。調査に最大限協力する」としている。

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