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09-19, 2007 入院日記(2)
■もんもんいとうにっき

隣のベッドにいたリビドーとエラン・ヴィタールな野郎は退院していったが、この俺の悶々とした気分は果たしてどうにもならず、まるでカップルが散々核分裂したあとに残されたプルトニウムのように、どっしり残って俺の魂を蝕んでいる。あのいちゃつきカップルが消えたのはいいが、あやつは大変なものを盗んでいきました。伊藤計劃の理性です。フレンチ・コネクション・ユネイテッド・キングダム。フッくんの英表記はFuckn。ダム。
というわけで、薬は終わったものの出られない。ダリーが体内にいるからである。
まあ去年もこういう感じだったのでご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、薬を使うと骨髄抑制というやつがかかるのである。俺のモアロが血を作るのをサボりだすのだ。そうなるとどうなるか。血小板減少中白血球減少中、とあいなるわけである。毎日採血して値を調べ、数字が上向きになるのを待つわけだ。
というわけで、ダリーが血小板を貪り食っているので出られない松坂慶子の俺。そういえばセブンXどうなんでしょうね。シネマヴェーラいけなくて悲しいよう。
しかし、こうして日々、死が近傍にある生活を送っていると、あらゆる女子がえらく美しくかわいく見えるもんである。とにかく看護士さんがかわいく見えてしょうがない。これが若さというものか。
しかし入院中にばかり大事件が起こるものと、俺の人生は決められてるらしい。最初の癌のときは、2001年9月11日だった。冗談みたいな話だけれど、夜、消灯後、病室で自己憐憫に浸りながらアムニージアック(だったと思う。レディオヘッドだったのは確か)を聴いていたときに、病棟がすこしざわついたのを覚えている。今年も入院している間に安倍さんがベイルアウトしてしまった。ぼくはどうやら、事件というものから疎外されているらしい。
というわけで、入院中なので当日自分で見られないだろうもろもろ一覧を。
- 22日発売「小説現代」サブカル・フロントラインにインタビューが掲載されます。
- 25日前後?に発売の「S-Fマガジン」に短編「インディファレンス・エンジン」が掲載されます。俺以外の執筆陣が超豪華。
- 東京ゲームショウのコナミは小島プロダクションで配付される、MGS4豪華パンフレットに2300字弱寄稿させていただきました。24ページA4カラーのリッチなアイテムだそうです。わたしのほかには岡部いさくさんと前ニュータイプ編集長の矢野健二さんのテキストがあるもよう。MGS4の画像満載のビジュアルブックです。
あと、急に決まったので公式のほうにはありませんが、京フェスの合宿企画に参加するかもしれません。ある方とある方とある方と若造の私4人でしゃべくるような内容だそうです。
というわけで、俺のマロウが早く再起動することを祈りつつ。