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08年度JR オーバーラン40件

2009年03月17日

■「運転士が考え事」最多

 16日午後1時50分ごろ、JR千歳線の苫小牧発小樽行き普通列車(3両編成)が、長都駅を約230メートル行きすぎてから止まった。列車は駅まで戻り、6分遅れで出発した。JR北海道によると、運転士が考え事をしていてブレーキ操作が遅れたのが原因だという。JR北海道で停車駅を通過する08年度のオーバーランは、これで40件に達し、07年度の23件、06年度の20件に比べても頻発している。

 JR千歳線では、オーバーランが11日と13日にも起きており、この1週間足らずの間で3件に上った。13日のケースでは、恵庭駅で乗車するはずの30人が後続の札幌行き列車を利用したほか、降りるはずだった5人は新千歳空港行きの列車で引き返した。いずれも原因は「運転士が考え事をしていた」と発表されている。

 08年度に起きた40件について発表された原因別にみると「考え事」が15件で最多だ。「(技術的な)ブレーキ操作遅れ(による短いオーバーラン)」が9件、「通過駅と勘違いした」(8件)と続いた。

 「居眠り」はゼロだったというが、発表はあくまでも運転士への聞き取りに基づく。JR北海道の広報部は「運転士がアクセルもブレーキも1分間にわたって何も操作しない場合は、非常ブレーキが作動するが、少なくともそうしたケースは起きていない」としている。
(小西淳一)

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