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【経済】10年春、新卒採用減が35% 景気悪化で大幅後退2009年3月22日 05時02分 共同通信社は21日、主要企業110社を対象にした2010年春入社予定の新卒採用計画のアンケート結果をまとめた。09年春よりも採用を減らすと回答した企業が38社と全体の約35%に上った。増やすとした企業は約5%の5社にとどまった。 昨年実施した09年春採用の調査(110社対象)では「減らす」とする回答が約5%、「増やす」は約34%。昨秋以降の世界規模の急速な景気悪化を反映し、企業の採用方針はここ数年続いた積極姿勢が大きく後退した。 輸出への依存度が高い製造業や世界的な金融不安の広がりを受けた金融業界で採用を抑制する傾向が強い。一方、電力、鉄道、通信など内需型の業種では採用を拡大したり前年並みとする企業が目立った。企業の半数近くが前年よりも企業優位の「買い手市場」とみており、学生側は厳しい競争にさらされそうだ。 採用減の理由としては「一部の事業分野における業績の急激な悪化」(重機)、「経営環境の悪化を含めた総合判断」(精密)、「不透明な経営環境も勘案、多少抑制した」(銀行)などとしている。 主な製造業の大卒・大学院修了の採用計画は、キヤノンが事務系40人(前年155人)、技術系320人(同765人)、トヨタ自動車が事務系100人(前年184人)、技術系が380人(同751人)、三菱重工業は事務系150人(前年209人)、技術系640人(同748人)。採用減は事務系、技術系の両方に及んでいる。 (共同)
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