漆間巌官房副長官は9日午前の参院予算委員会で、西松建設の違法献金事件をめぐり「捜査は自民党議員に波及しない」と発言したとされたことについて、「特定の政党や議員について捜査が及ぶかどうか述べた記憶はない。メモを取らないオフレコの内容が誤って報じられた」と述べ、発言内容を否定した。
漆間氏は、問題の発言が3月5日夕刻の記者懇談会だったことを認めた上で「同日の夜になって共同通信が配信し、真意が伝わっていないと大変驚いた」と強調。「発言は、一般論として(1)違法性の立証はいかに難しいか(2)金額の多寡は違法性の認識を立証する上で大きな要素。(容疑者から西松建設側への)請求書があるからといって立件できるかは疑問だ(3)検察がこの時期に逮捕した以上、容疑者が否認しても、起訴に持ち込めるだけの証拠を持っているのだろう−という3点を指摘した」と説明した。
その上で「懇談会は録音を取っておらず今から立証はできないが、私の記憶では発言していない。私の発言をどう取ったか、記者の認識の問題だ」と述べた。また「検察捜査について事前に報告を受けたり、事後に聞くことはない」とも述べ、捜査への圧力をかけた事実はないことを強調した。
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