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韓国企業に農地の半分無料貸与 国民反発で大統領退陣 マダガスカル (2/3ページ)
大半が農業に従事し土地に深い愛着を持つマダガスカルの国民が、ラベロマナナ氏に怒りを爆発させた理由のひとつは、マダガスカルの耕作可能面積250万ヘクタールの半分を海外の1企業に長期無料貸与するという同氏の暴挙への反発だった。
ラベロマナナ氏は昨年11月、ベルギーの国土の半分に相当する130万ヘクタールもの広大な土地を韓国の旧財閥系商社、大宇ロジスティックスに99年間無料貸与する契約を結んだ。大宇側は地元住民を雇って耕地開発し、トウモロコシやパーム油を採取できるヤシを栽培し、主に韓国に輸出する計画を表明。今後25年間で60億ドル(約5700億円)のインフラ整備を行うとしていた。
端正な顔立ちで人気の高い元ディスクジョッキーのラジョエリナ氏は18日、大宇側との契約について「憲法では祖国の土地は売ることも貸すこともできない」と述べ、一方的に契約破棄を宣言した。大宇側は「政権が交代してもプロジェクトは継続したい」と話している。