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韓国企業に農地の半分無料貸与 国民反発で大統領退陣 マダガスカル (1/3ページ)

2009.3.21 21:48
21日、マダガスカルの首都アンタナナリボで行われた就任式で手を振るラジョエリナ大統領(ロイター)21日、マダガスカルの首都アンタナナリボで行われた就任式で手を振るラジョエリナ大統領(ロイター)

 【ロンドン=木村正人】アフリカ南東部のインド洋の島国マダガスカルで、軍の介入で前大統領を退陣に追い込んだ野党指導者、ラジョエリナ氏(34)が21日、新大統領に就任した。欧米やアフリカ諸国は「クーデターに等しい」と非難を強めているが、政変の一因には前大統領が耕作可能面積の半分に当たる国土を韓国企業に無料貸与した問題がある。浮かび上がってくるのは、将来の食糧不足を見据え、豊かな資金を持つ中東やアジアの国々が、商取引を通じてアフリカで農地確保を進める実態だ。

 現地からの報道によると、マダガスカルでは今年1月以降、「公金を無駄遣いしている」としてラベロマナナ大統領(59)の退陣を求めるデモが繰り返され、135人以上が死亡する混乱が続いた。今月16日になって軍が大統領府に突入、大統領を退陣に追い込んだ。軍は野党指導者ラジョエリナ氏に全権を移譲し、憲法裁判所も18日追認した。

 これに対し、米国務省は20日、「非民主的で法の支配に反する」と人道支援を除くすべての援助を停止すると発表し、アフリカ連合(AU)もマダガスカルの加盟資格停止を決めた。

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21日、マダガスカルの首都アンタナナリボで行われた就任式で手を振るラジョエリナ大統領(ロイター)
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