暖冬の影響で桜に異変が起きている。気象庁は21日午前、東京のソメイヨシノの開花を平年より1週間早く宣言、福岡市や宮崎市などでは観測史上最も早く開花している。桜前線のあまりの“駆け足ぶり”に同庁は予想を再三修正、イベントのスケジュール担当者らを悩ませた。一方、桜の木の立ち枯れなど地球温暖化が一因とみられる被害も出始めており、関係者に懸念も広がる。
東京の開花は昨年より1日早く、1953年の統計開始以来、7番目に早い。桜の名所として期間中に100万人が訪れる千鳥ケ淵(東京・千代田)で「さくらまつり」を主催する千代田区観光協会の担当者は「最終日まで花がもってくれるといいが……」と頭を抱える。(11:18)