和歌山電鉄(和歌山市)は21日午後、貴志駅(和歌山県紀の川市)のネコ駅長として人気の三毛猫「たま」をデザインした「たま電車」の運行を始める。これに先立ち同日午前、本社がある伊太祈曽駅(和歌山市)で式典を開き、新車両をお披露目した。
電車の外側に「たま」をモデルにした様々な姿のイラストが描かれ、車内も猫脚のソファを配置するなど、ユニークな造り。「いちご電車」「おもちゃ電車」に続く同社の改装車両の第3弾で、九州新幹線などを手掛けた水戸岡鋭治氏がデザインした。
改装費用(約3500万円)に充てるため、同社は1口1000円で「サポーター」を募集、全国から約1150万円が集まった。2006年4月に同社が南海電気鉄道から貴志川線の運営を引き継いで以降、キャラクター電車の効果もあって利用客は増加。同社は「観光客を増やしていきたい」としている。(16:00)