将 棋 の 話
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まじめな私
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mtmtなる人物

 今週もちっとも面白くない話です。来週から全く別の話を書いていきたいと思います。読み終わったら「まじめな私」で歌を歌ってくだされ。

 一介のネット中継者に過ぎない(失礼)松本博文氏(通称mtmt)に対して団体の長である私が目くじらを立てるのもおかしいと思われるかもしれません。これからの将棋界、ネットの在り方、倫理について極めて大事ですので今回きちんと書いておきます。

 おかげさまで日本将棋連盟は理事8名が結集しただけでなく、職員との距離も縮まり、新しいネット社会に即応出来そうになってきました。

 時系列に書きとどめます。2月5日に私が日記にストーカー云々と書きました。これが誤解のもと。mtmt氏は、それは自分を指すものと思い込み、自らがそれに該当するかのように自分自身のブログで書く。女性の名前が出てきますので、これはハタ迷惑でしょうから、「削除しておわびを」と私がコメント。
 削除はしたようです。ストーカーは別の人の話だったのですけどね。

 削除の変わりに昨年か一昨年かの酒の席での話を脚色して記載。このようなことをするのは友人を増やすのか減らすのか、好かれるのかどうか。私の頭ではわからない。

 決定的なのは契約社員だった頃のことを脚色して書いたことです。業務上知り得たこと、あるいは職場のことを悪意をもって書いてはならない。この禁を犯したのです。おまけに将棋連盟は小学生並みの経営とか。このような人物に対してどう対応すべきか。


 会長の私は心のひろーい人間ですから、このままでも構いません。しかし他の理事も職員も燃えてしまったようです。
 竜王戦や棋王戦第一局に見られるように、日本将棋連盟のインターネット中継の実力は群を抜いています。しかし現状よりも飛躍した形態も考えております。これからはプロ棋士、パソコン操作する者を育成して、チーム力を更に高めて参ります。
 多くの職員からも提言があり、スタッフの中にプロ棋士参加が必須ですかね。ネット中継は倫理が必要と痛感しました。
 以上、本日は会長の責任に於いて、きちんと書き留めました。

女流棋士

 日本将棋連盟所属の女流棋士は40名です。正直言って、内緒ですがね。私は全員の顔と名前が一致していないんです。
「あの女流とこの女流を良く間違えるんだけど」
 アホちゃうかと言う人も居れば、私もですと言う人も居る。そこで私は考えついたのです。私は会長だということをうっかりしていた。女流棋士にそれぞれの活躍の場を設けると同時に彼女等と話し合い、コーヒー、食事を共にする。役得、役得。
 あっという間に、その若さがはち切れた感があります。凄い力ですねぇ。いろいろなアイディアが湧き出てきます。
 ところで皆さん。女流棋士達をサポートして頂けませんでしょうか。会長の私がお願いするのも氣が引けますが、彼女達を支えて欲しいのです。
 どうするの?
 サポート会員を募集して、その会員になって頂く。年会費は千円から一千万円まで。
 ハイ。私も会員の一人になります。いろいろ考えた末、私は年3万円でどないです?あなたもどうでっしゃろ。

女流棋士

 女流棋士達が元氣です。そんな氣がします。
 3月5日の女流名人位戦の控室には女流がいっぱいいました。LPSAの人もいた。
 そこで谷川治恵女流棋士会長から中井広恵代表理事に文書を手渡しました。女流は女流同士でやってちょ。
 3月3日のA級順位戦の日に、錦織淳弁護士名で緊急声明が出されました。「これは中井さんも承知のことでしょうか」。文書で回答をとなっているようなので、3月9日頃に持参されるかもしれません。

 錦織弁護士の文面は、日本将棋連盟にとっても朝日、毎日両新聞社にとっても穏やかでいられないものです。法律には弱いのでね。こんな時は専門家に聞くのが一番。宗像紀夫先生。それに親しい平沢勝栄先生。
 理事全員と職員も「安心して下さい」にホッ。これからの作戦も教わってきました。愉快愉快。

■自主運営棋戦
 女流の研修のための棋戦が誕生します。若手の女流達が全部手作りで決めた。ここに実は大きな意義があるのです。大筋でいろいろ決まったようですが、自力で頑張ったことが偉い。
 「WEST HOLLY CUP」が正式名です。対局数を多くするためにリーグ戦です。決勝戦は上海で行う。賞金と観光です。私も勿論相談されましたが、「本当に金が出るんですか」という念押ししただけ。ハイ、出します。といっても私個人の金でも日本将棋連盟の金でもない。女流のお金つまりはファンのご好意です。感謝あるのみです。
 女流棋士のホームページも美人揃いで楽しいものになっています。ご覧下さい

http://lppg.shogi.or.jp/

女流新棋戦

 女流棋士達による自主運営棋戦がスタートします。これは新人研修や実力底上げのためのものです。非公式戦。近頃はアマチュア女流名人や中学生の女の子に平手でプロが負けてもニュースにもならないご時世です。
 女流棋士の実力向上には、平素の研究会の他には対局が一番です。もうひとつ大事なことは、ファンに接することと、サービス、ほほえみです。それを同時に解決することを女流棋士達が考えたのです。自らが運営に参画することも大切なこと。
 3月13日の記者会で谷川治恵女流棋士会長から発表がありました。

棋戦名:WEST HOLLY CUP
参加:新人から順番に16名(休場者、タイトル保持者は除く)
対局方式:8名ずつのリーグ戦。一人7局ずつです。対局料なども女流棋士が決めた。
決勝:上海にてリーグ1位同士が対局。賞品、賞金の他に上海での普及も。
第一局:記念すべき第一局は東京の新宿将棋センターにて4月7日(火)午後2時から。
     終了後はファンへの指導対局等もあります。

 以上が概略で、来週には詳細が発表されるようです。対局を観てもらい、自らは研修に打ち込み、局後はファンと交流。
 皆さん、4月7日は新宿センターへお出掛け下さい。当日の料金は席料のみです。勿論私も行くつもりです。
「会長、こう決まりました」
「それで良い。来週の理事会へ決定稿を出してくれ」
「はい。それから4月7日の対局者ですが、人氣のある組み合わせにしたいのですが・・・」
「私が名前を出してはまずいではないか。どんな組み合わせでも私が胸がキュンとなるんだよ。当日は面白いイベントも考えようではないか」
 皆さん、女流棋士をよろしく。

順位戦のネット中継

 タイトル戦やトーナメントは殆どがインターネット中継をしています。名人戦・順位戦のみが有料で他は全て無料です。
 今回は有料サイトのお話です。

 名人戦と順位戦は毎日、朝日両新聞社の共催です。3億数千万円の契約。普及協力金や設営費等は他に取り決めがあります。
 唯一例外はインターネット中継です。これは朝日新聞社と毎日新聞社とが共同で運営している営利事業です。社団法人日本将棋連盟は全く関係ありません。ただし善意、好意による協力はしております。将棋連盟が実際にお手伝いしているサイトはソフト面からもハード面からもどこにも負けないつもりの陣容です。
 ところで近頃、順位戦のネット中継を巡ってトラブルが生じているようですが、当方は全く関係ございません。サーバーがどうなったとか、中継スタッフが誰であるのか、サービスの質がどうなったのか。全ては両新聞社の担当者の責任に於いて行い処理される問題です。
 日本将棋連盟はあくまで善意による協力のみです。対局者はプロ棋士のコメント、解説、とっておきの話等々あくまで当方の関係者が無料で協力しているに過ぎません。控室から机、光熱費に至るまで殆どは私共の無償の協力です。これからはどうなるかは不明。

 近頃はこれを勘違いして日本将棋連盟がネット中継を運営したり、金儲けしたりしていると思い込んでいる人が居ますが困ります。全ての責任や権限は両新聞社の担当者にあります。
 今後、私共が両新聞社とともに三者による運営にタッチ出来るかどうかは高度な経営判断になります。そうなる時が来ることを強く願っております。
 有料としても、私共は全棋戦とも五番勝負や七番勝負は無料でオープンと考えております。一人でも多くのファンにアクセスしてもらうことが一番と考えています。
 尚、文中私共とあるのは日本将棋連盟のことで、近々発表の詳細文はきちんと明記します。

 新しい棋士会は「まじめな私」をどうぞ。