家電量販最大手のヤマダ電機(群馬県高崎市)が毎日新聞の報道で名誉を傷付けられたとして約1200万円の賠償を求めた訴訟で毎日新聞社は19日、東京高裁(房村精一裁判長)への控訴を取り下げた。約110万円の支払いを命じた1審・東京地裁判決(08年9月)が確定した。
07年3月30日付毎日新聞朝刊は、ヤマダ電機が引き取った不要家電がリサイクルされず、収集運搬業者の関係者が横流ししていたと報じた。1審は新聞記事については名誉棄損を認めなかったが、ニュースサイトなどの見出し「ヤマダ電機 不要家電1600台横流し」が名誉棄損に当たると判断した。
▽ヤマダ電機広報部の話 1審の勝訴判決が確定しました。ヤマダ電機ではなく毎日新聞に問題があったことが確定しました。
▽毎日新聞社社長室広報担当の話 1審判決を再検討し早期解決を優先させることにしました。
毎日新聞 2009年3月19日 21時29分