今月、京都大の学生が大麻所持容疑で逮捕される事件が起きた。京大では異例のことなので、逮捕を受けて開かれた記者会見では「学生たちは以前に比べて変わったのか」と質問した▼副学長は事件とは別の一般的な話として「インターネットに流れた情報に裏付けがあるか判断せず、うのみにしやすい傾向があるのでは」と指摘。アンケートで、あまり授業に出ない学生が「あの先生の講義は良くない」と回答した話を例として挙げた▼次々と流れてくる情報が事実かどうか、一つ一つきちんと見極めるのは不可能だろう。ただ、どの程度見極めができているのか、常に自覚していたいと思う。【朝日弘行】
毎日新聞 2009年2月28日 地方版