浜田、江津両市内の行政、医療機関が地域のお産を考える浜田圏域周産期医療連携体制検討会がこのほど、浜田市片庭町の島根県浜田合同庁舎であった。出席した30人は医師や助産師不足の現状を報告し合い、人材確保のアイデアを出し合った。
両市内では年間約700件の分娩(ぶんべん)があり、産科医は済生会江津総合病院2人、浜田医療センター3人、浜田市内の開業医2人の計7人。開業医2人は高齢のため健診だけをし、分娩はセンターにバトンタッチする連携システムをとっている。
センターは「医師の病欠などもあり、土日に山口大から医師を派遣してもらっている。里帰り出産を断ることも考えたが地元出身医師の頑張りでしのいでいる」と窮状を報告。益田市内の開業医が助産師不足のため昨秋から分娩を取りやめた例が報告され、看護師、助産師不足の深刻さも論議になった。
【写真説明】助産師確保策などを話し合った検討会
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