通勤と取材に自家用車を使っている。休日に遠出する時もそうだ。目的地が地方の場合、現地での公共交通の便が良くないことから高速道路を使うことが多い。その料金が安くはないと感じていたので、値下げと言われれば単純にありがたい▼だが、景気対策という今回の値下げには大いに疑問を感じる。地球温暖化防止のため公共交通機関利用を促進しようという時代に、明らかに逆行する。それに5000億円の公費を使うというのだから▼定額給付金もそうだが、景気対策を名目にした公費ばらまきで本当にいいのか。消費の拡大が、資源浪費や自然への負荷の拡大につながらないことを願いたい。【太田裕之】
毎日新聞 2009年3月19日 地方版