民間エコノミストの間で企業の景況感や景気の先行きに厳しい見方が広がっている。日銀が4月1日に公表する3月の企業短期経済観測調査(短観)について日経グループのQUICKが民間予測を集計したところ、大企業製造業の業況判断指数(DI)予測の中心値はマイナス54と、第1次石油危機で景気が低迷した1975年5月以来の低水準に悪化する見通し。09年度の成長率予測は平均でマイナス4.3%と戦後最大の落ち込みが見込まれる。日本経済は回復のきっかけをつかみにくい状況が続きそうだ。
予測はQUICKが集計する「コンセンサス・マクロ」の一環で、日銀短観については25社の中心値を算出した。
(08:02)