札幌開建は2009年度から国道231号石狩市雄冬防災事業で新設する延長約2000mの仮称新雄冬岬トンネルの地質調査を進めていく方針だ。その調査で特に地質に異常がなければ09年度の実施設計着手も視野に入れている。
現在のルートは留萌側に向かってガマタトンネル(延長2060m)を経て海沿いの道路を通過して雄冬岬トンネル(延長878m)に進入する。しかし海沿いの道路は落石崩壊などによる特殊通行規制区間のため、新ルートではガマタトンネルと雄冬岬トンネルをつなぐトンネルを設けてルートを変更し、要対策個所をなくす。この既存のトンネルをつなぐのが仮称新雄冬岬トンネルだ。
新雄冬岬トンネルは、石狩市浜益区雄冬のガマタトンネル入り口から1350m付近に坑口を設け、そこから山側に向かって掘削し、現在の雄冬岬トンネル入り口から300m付近に設ける坑口と結ぶ計画。延長約2000m、全幅8・5mをNATM工法で施工する。