MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 経済・IT 金融・財政産業・ビジネスIT写真RSS feed

AIG高額賞与に90%課税へ 米下院が法案を可決 (1/2ページ)

2009.3.20 22:29
 ニューヨークにある米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のビル(AP) ニューヨークにある米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のビル(AP)

 【ワシントン=渡辺浩生】公的管理下で経営再建中の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が社員に支給した高額賞与をめぐり、米下院は19日、90%という異例の高税率を適用する法案を可決した。

 強い批判を浴びている高額ボーナスの大半を国庫に取り戻すことを目指しており、公的支援を受けた他の大手金融機関も対象としている。

 上院も同様の法案を準備しており、上下両院は早期成立を図る構えだ。

 法案は賛成328票(民主243、共和85)、反対は93票(民主6、共和87)で可決された。オバマ大統領が16日に「あらゆる法的手段を使って支給を阻止する」と強い姿勢を表明してからわずか3日後のスピード可決となった。

 課税の対象となるのは50億ドル(約4900億円)以上の公的支援を受けた企業で、世帯年収が25万ドル(約2450万円)以上の従業員が1月以降に支給された賞与。適用されれば約1700億ドルの公的支援を受けたAIGだけでなく、シティグループやバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスなど他の大手金融機関のほか、連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)など政府系住宅金融2社も対象となる。

 オバマ大統領はこの日、声明で「今日の採決は、AIGが納税者のお金で支給したボーナスに対する大勢の怒りを反映している」と指摘し、最終法案がホワイトハウスに届くことに期待を示した。上院では、より幅広い企業を対象に70%の税率を賞与に課す案が検討されている。

このニュースの写真

 ニューヨークにある米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のビル(AP)
 米下院金融委員会の公聴会開始前に、傍聴者の抗議を受けるAIGのリディCEO(左端)=18日、ワシントン(ロイター)
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。