私は映画『パールハーバー』をきっかけにして、その配給会社であるディズニーに対する「不買」を続けている。あの映画は爆弾投下シーンのCGが売り物だったが、日本海軍参謀本部をパロディでコケにするなど、史実歪曲のはなはだしい、安くさい「恋愛映画」だった。
真珠湾攻撃をテーマにした映画では『トラ・トラ・トラ』という日米合作映画を小学校のときに見た。あれだけの本格的な映画があるにもかかわらず、なぜ新作『パールハーバー』は製作され、配給されたのか? とりあえず、この映画を見た人たちの感想である。allcinema:パールハーバーより主に酷評を引用。
舞台がパールハーバーで、兵士と看護婦の薄っぺらなラブ・ストーリーで、お金をふんだんに使った映画、というだけのことで、戦争や人の生死や愛といったことに対するまじめな視点は全くありません。あの『アルマゲドン』を単に『パールハーバー』に置き換えただけの映画で、3時間観終わったあとは何も残りません。最悪の企画ですね。こんな低級の単純娯楽映画に歴史上の事実を使うことが間違いだと思います。
そういえば、『パールハーバー』は『アルマゲドン』と同じく、ジェリー・ブラッカイマー製作、マイケル・ベイ監督による作品。確かに『アルマゲンドン』(←私的にはくだらない映画だと思うが)を超えられなかった。まして3時間作品なので、見て損をしたと思う人が多かったかもしれない。
パールハーバーは零戦(レイセン、ゼロ戦じゃないよ)21型の色が違う!
真珠湾攻撃時は明灰色だろ!
信じられないのが、開戦にいたる会議がそばに子供が遊んでる原っぱでノボリ?をたててやっている・・・
何処の世界にこんな重要な会議を原っぱでやる!
黒澤の映画の影響か??
ふざけるのもいい加減にしろ!!
映画を見終わった後無性に腹がたった映画でした
真珠湾攻撃シーンはそれなりに見ごたえがあったが、空母が・・・
あの時代の空母にななめ甲板などありませぬ!
「史実の誤り」に腹を立てていた人は多かった。私もその1人である。「開戦会議」のふざけたシーンや、ありもしない「病院空爆」の場面は確かにひどい。零戦の色や、空母の甲板も違っていたとは・・・。
ところで、この映画のメインスポンサーがディズニーであることはあまり知られていない。この映画がディズニーが製作したのはなぜか?
ディズニー首脳部の日本人嫌いは有名であるが、東洋から来た黄色い電気ネズミ(ピカチュー)が昔ながらの黒ネズミ(ミッキー)の人気をアメリカで上回ったことへ対する日本人バッシングとして制作された背景がある。
アメリカで何かと儲けをかっさらう日本に苛立つディズニー首脳部が、何とか日本ブランドの評判を下げるため、日本人を悪の大帝国に仕立て上げた映画、この「パールハーバー」はそのために作られた。
なぜディズニー配給か、ということだが、この方はディズニー首脳の「日本嫌い」を理由にあげている。なるほど、イエローモンキーならぬ「イエローマウス」のピカチューに嫉妬して、パールハーバーで仕返しをしたかった、ということか。
「タイタニック」もそうですが、観客が求めているのは歴史上の史実ではなく、その時どんな小さなエピソードがあったのか、なのだと思います。そして観客はそこに感動を覚える。<中略>
ちなみに真珠湾には今でも7,000名近くの軍人が沈み、船は油を垂れ流しているそうです。また2001年は真珠湾攻撃60周年ということもお忘れなく。
常識的な製作の理由として、真珠湾攻撃60周年がよく言われていた。『パールハーバー』のアメリカ封切りは、2001年5月25日(日本では7月14日)。戦没者記念の「メモリアル・デー」(5月28日)に連なる3連休を狙うなど、政治的意図は十分に感じられる。
現在中国で進行中の「戦勝60周年」は捏造に継ぐ、捏造のオンパレードだが、アメリカも「日本を貶める」プロパガンダを欲していた、ということだろうか。大々的な「真珠湾攻撃」キャンペーンならば、12月8日に合わせた方が効果的だと思うのだが、どうやら、それでは遅すぎたらしい。
◆9.11トリック─「テロ」は起きなかった
その「パール作戦」の口火を切って米軍協力のもと2001年5月に絶妙のタイミングで封切られたのが、ディズニーらしからぬ国策映画『パール・ハーバー』。中東への侵攻を抵抗なく受け入れさせるためのマインドコントロール、彼らの言葉を援用するなら「新たな真珠湾攻撃のような、破局的な変化を引き起こす事件」("some catastrophic and catalyzing event - like a new Pearl Harbor" by PNAC, Sept. 2000 *3)を画策するプロパガンダとして役目を果たしたのである。
2000年9月に「Project for the New American Century」(略称PNAC:新しいアメリカの世紀のためのプロジェクト)と呼ばれるイスラエル・ロビーの政策シンクタンクが、『アメリカの防衛再建』("Rebuilding America's Defenses")という文書を発表している。
◆PNAC:"Rebuilding America's Defenses"(2000/9)
Further, the process of transformation, even if it brings revolutionary change, is likely to be a long one, absent some catastrophic and catalyzing event like a new Pearl Harbor.
国防の大転換は「新たなパールハーバーのような破局的な事件が起こらない場合は、長期的なプロセスになるだろう」と言っている。裏側から読み取ると「もし第2のパールハーバーが起こった場合には、大転換は即座に起こる」と言っているかのようだ。
2001年9月11日、アメリカの同時多発テロ事件の直後に、キッシンジャーは次のような記事をオンラインで発信している。
◆ARRIS BOOK:『The New Pearl Harbor』by David Ray Griffin の序文より引用
The government should be charged with a systematic response that, one hopes, will end the way that the attack on Pearl Harbor ended -- with the destruction of the system that is responsible for it.
【訳】政府はシステマチックに対応しなければならない。願わくは、真珠湾攻撃の結末と同じように、根源となるシステムを破壊してしまうことだ。
映画『パールハーバー』は心底くだらない映画ではあったが、主にアメリカ国民に60年前の事件を「おさらい」させる効果は十分にあった。そして60年前と同様、世論を煽って、徹底的な破壊(=アフガニスタン&イラク)を正当化する素地づくりに貢献したものと思われる。
■つぶやき:私は「911事件」はアメリカ国防総省による自作自演説を取っている。「ケネディ暗殺」や、「アポロ計画で人類は月に立っていない」というウワサと同様、真相の解明は数十年先になるかもしれない。この事件を暴くことは重要ではあるが、日本として短期的に心配すべきことは、中国、朝鮮半島、ロシアが「アメリカが世紀の大インチキをやっているんだから、俺たちも派手にやろうぜ」という気を起こしていることである。
■追加1(2006/7/25):911の真相解明に迫る!
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■追加2:「零戦」の読み
ウィキペディア:「零式艦上戦闘機」
「零式」の読みは「れいしき」であり、海軍における本機の略称は「れいせん」が正しいとよく言われる。これは、アメリカ軍などで用いられていた「ゼロファイター」の日本語訳である「ぜろせん」と混合された誤解であり、海軍での一般的な呼称は「れいしきかんせん」であった。ただし、整備員の中では「ぜろしき」と呼んでいた事もあったようである。
しかし、海軍は昭和19年頃まで零戦を極秘扱いとしていたため、一般の国民(陸軍の徴兵を含む)は、その詳細を知らなかった。
一方、零戦と実際に対峙したアメリカ軍将兵の多くは連合軍コードネームの「Zeke」ではなく、「零」の英語訳である「Zero」と呼んでいた。「Zeke」というコードネーム自体、「Zero」に近い綴りとして採用された、とする説もある。
多くの国民は、戦後、このアメリカ軍が多数を占めるGHQからの情報で零戦の詳細を知った為、「ゼロ戦」という呼び方ができた。その後の戦場まんがブームにおいて、この「ゼロ戦」という記述が多用されたため、すっかり定着してしまった。
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