【モスクワ大前仁】ロシア国営原子力企業アトムエネルゴプロムは19日、東芝を相手に、日本か第三国におけるウラン濃縮工場の建設について検討を始めると発表した。原発燃料の供給に関する合同事業の設立も検討するという。両社は昨年3月、原発事業における協力関係の樹立で基本合意していた。
建設が検討されるウラン濃縮工場では、アトム社の技術が活用される見通し。両社は東芝の技術を使い、ロシア国内の原発施設の設計や建設工程の短縮、原発用大型設備の設計について検討することも確認した。
日露両政府は現在、原子力分野の協力に関する法的枠組みを交渉中。プーチン露首相が訪日する今年5月までの協定締結を目指している。
毎日新聞 2009年3月19日 22時14分