国連が定めた「世界水の日」(3月22日)にちなみ、レストランやカフェで無料で提供される水やお茶に対し、100円以上の募金をして途上国の子どもたちを支援するプロジェクト「TAP TOKYO」が20~22日の3日間、首都圏の飲食店などで行われる。
TAP(タップ)は水道の意味だ。プロジェクトは07年にニューヨークで始まり、今年はカナダやフィンランドなどでも開催。寄付金は、給水設備や衛生状況の改善などユニセフが世界各地で展開する「清潔で安全な水」を使うための活動に充てられる。
日本では、「日比谷松本楼」(千代田区)やアルポルト(港区)、ヌキテパ(品川区)をはじめ東京や横浜のホテル内のレストランなど約300店が賛同。客はテーブルに用意された専用カードの上に寄付金を置き、集まった金額は日本ユニセフ協会を通じ、政情不安なマダガスカルの小学校や地域の給水整備などに活用される。同協会では「1000万円以上を目標に協力を呼びかける」という。
都内で18日にあった記者会見で、ジミー・ラミアンジソン駐日マダガスカル大使は「日本のみなさんの支援は子どもたちの生活や人生を変える力になる」と話した。詳細はウェブサイト(www.tapproject.jp)で。【明珍美紀】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年3月20日 地方版