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「5年雇い止め」撤廃を 京大・非常勤職員2人がスト(1/2ページ)

2009年3月20日

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写真京大正門近くにテントを張り、ストライキを続ける非常勤職員の井上昌哉さん(手前右)と小川恭平さん(同左)=8日、京都市左京区

 「私たちは5年で壊れる機械ではない」。京都大学の時計台記念館前の広場で、2人の非常勤職員が、雇用期間を最長5年間と定めた規定の撤廃を訴え、テントで寝起きしながら無期限ストライキを続けている。大学は規定通りに「雇い止め」を実施する立場を崩さず、主張は平行線をたどっている。(清川卓史)

 大学正門を入ってすぐ。「首切り職員村」との横断幕を掲げたテントが登場して約1カ月になる。農学部図書室で、専門書のデータベース化作業などを担当する井上昌哉さん(37)と小川恭平さん(39)が「京都大学時間雇用職員組合」を結成し、先月下旬から始めたストの拠点だ。

 コタツやゴミ捨て場で拾ったベッドを持ち込み、カンパの金や食材で自炊する。大学側は2人と団体交渉の予備折衝を続けるが、テントについては不法占拠として繰り返し撤去を命じている。

 2人の月収は手取り約10万〜12万円。井上さんは家賃2万9千円のアパートに住み、大学院の学費にあてた借金を返す。「これが非常勤職員の現実。生活保護並みの低賃金で働かせて5年で使い捨てなのか」

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