スキー女子ジャンプの国内第一人者、山田いずみ(30、神戸クリニック)が6日、札幌市で引退会見を行った。女子ジャンプが正式種目となった2月の世界選手権(25位)を終え、「精いっぱいやり遂げたという気持ちです」と笑顔をみせた。21日に札幌市内で行われるシーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会を最後に、今後は所属先スタッフとして勤務する。
引退は昨年から決めていたという山田。世界選手権開催が決まってからの2年間は「集大成として努力を続け、大会後も引退の気持ちに変わりはなかった」と話した。25位という結果に「満足はしていないが、私の実力だったと思う」と述べた。
山田は札幌市出身。高校3年で、女子選手として初めて大倉山ジャンプ競技場のラージヒルを飛ぶなど女子のパイオニアとして活躍した。当初は男子の大会に参加していたが、今では女子ジャンパーや女子の大会も増え「世界選手権は続き、その先には五輪があると思う。夢と目標を持って楽しくジャンプに取り組んでほしい」と後輩にエールを送った。【三沢邦彦】
毎日新聞 2009年3月6日 18時11分(最終更新 3月6日 18時18分)