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【愛知】「夫は仕事、妻は家庭」賛成派増 県が男女共同参画で意識調査2009年3月20日 「夫は外で仕事、妻は家庭を守るべきだ」と考えている人が10年前より増えていることが、県の男女共同参画意識に関する調査で分かった。中でも若い男性にその傾向が強く、「男女共同参画」の理念とは裏腹に、保守的な考え方が広がっていることをうかがわせた。 調査は昨年9月、県内の無作為で抽出した20歳以上の男女4000人に実施。男女平等や女性の社会進出、結婚や家庭に関する意識などについて聞いた。 「夫が外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考え方に「賛成」か「どちらかと言えば賛成」と回答した人は48%で、1998年の調査時よりも6ポイント増加。「反対」か「どちらかと言えば反対」の40%を上回った。男女別では、男性は賛成派が53%で、反対派35%を大きく上回った。女性は賛成派43%、反対派44%と拮抗(きっこう)した。 年齢別でみると、賛成派の割合は60歳以上の世代で男女ともに54−66%と高かった。 一方、20代では男性の53%が賛成派だったのに対し、女性は反対派が52%と過半数を占め、意識の差がくっきり表れた。20代男性の賛成派は30−50代よりも2−10ポイントも高く、98年調査時の39%と比べても大きく増えていた。 20代男性の賛成派が増え、30−50代を上回っていることについて、県男女共同参画室は「若い層で保守化の傾向が進んでいるのだろうか」と話した。 男女の平等感に関する設問では、学校教育を除く家庭生活や職場、政治など7つの分野で「男性を優遇」という回答が「平等」や「女性を優遇」を上回っていた。調査結果は今月中に県ホームページに掲載する。 (山本真嗣)
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