コラム

2009年03月18日号

【検察と政治】
小沢一郎氏の公設第一秘書、政治資金団体陸山会会計責任者・大久保隆規、前西松建設社長、国沢幹雄両容疑者の容疑事実を考える


●24日に結論
 小沢一郎氏の公設第一秘書で同氏の政治資金団体陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者らに対する被疑事実に対し24日、東京地検特捜部の結論がでる。

●共同通信配信記事
 共同通信は3日、「3人の逮捕容疑」という見出しで「西松建設違法献金事件で東京地検特捜部に逮捕された3人の容疑は以下の通り」という次の記事を配信した。
【大久保隆規容疑者】
 /(1)/西松建設からの寄付と知りつつ2006年10月ごろ、新政治問題研究会の名義で陸山会の銀行口座に寄付金100万円の振り込みを受けた疑い。
 /(2)/陸山会が西松建設から03年から06年にかけて受けた寄付2100万円について、新政治問題研究会と未来産業研究会からの寄付と収支報告書に虚偽の記載をし、総務大臣に提出した疑い。
【国沢幹雄、岡崎彰文両容疑者】
 西松建設の寄付にもかかわらず、共謀して06年10月ごろに新政治問題研究会名義で陸山会の銀行口座に100万円を振り込んだ疑い。

●私の第6感
 大久保氏に対する前記逮捕容疑は
(1)新政治問題研究会の代表者が自分の意思で陸山会の銀行口座に寄付金100万円を振り込んだのではないこと、
(2)新政治問題研究会と未来産業研究会の代表者が、自分の意思で03年から06年にかけて陸山会に対して2100万円を寄付したのでないこと。

 両団体の代表者は自分の意思では両団体の資金を自由にしたり、事業計画を立て実践するような立場ではなかったこと。検察側は2人が西松側の指示がなければ自分の意思では何もできない存在であることを「大久保氏は知っていた」ことを証明できれば事足りる。

 私の第6感では、特捜部が3月3日、反発が予測されるのに大久保秘書らに対し強制捜査に踏み切ったのは「ネタが逮捕容疑だけではなかったから」という感じを受ける。

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