スーツの力でお姫様抱っこも楽勝
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全身一体型は約23キロですが、HAL自体が重量を支えているので装着者が重く感じることはありません。
2008年10月に開発した福祉用ロボットスーツHALのリース販売がスタートしました。「いま取り組んでいるのは服の下に着けられるくらいの小型・軽量化。もっと装着しやすく、小柄な介護士さんでも、寝ている方を両手で持ち上げられる程度のパワーにしたいですね」
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「人を育てるのも研究者の喜びの一つ。学生と研究上の秘密を共有することで、きずなが深まるんです」
今後さまざまな分野での応用が期待されるHAL。「例えば人の動きを記録できる機能を使って、プロゴルファーのスイングの動きをHALに記録すると、そのHALを着た人がプロのスイングを再現できるようになります。いろいろと面白いことができそうでしょう?」
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「工学には夢と情熱に加え、人を思いやる気持ちが大切。技術を人に還元できてこそ意味があると思います」
さて、山海さんのロボット開発でのモチベーションは何ですか? 「HALのデモンストレーションで20キロの米をヒョイと持ち上げてみせると、みんなから『へぇースゴイ!』って声が漏れる。開発者はその瞬間が一番うれしいんです。そして次はもっと驚かせてやろうと頑張る。毎日ワクワク、感動の連続です」
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ロボットスーツHALは、2008年大和ハウス工業株式会社が総代理店となって福祉向けバージョンのリース販売が始まりました。今後、重作業支援、エンターテインメント、レスキュー活動支援などでの活用に向け、さらに開発を進めています。
- サイバーダイン株式会社
- 住所:茨城県つくば市学園南D25街区1
- TEL:029-855-3189
- URL:http://www.cyberdyne.jp/
- ※『ROBOT SUIT HAL』は、日本国内におけるCYBERDYNE株式会社の登録商標です