松井秀「来年は気持ちも体も一新して」 (2/2ページ)

　６年間プレーしてきたヤンキースタジアムの最終戦が、ゴジラにとっても今季最後の試合となった。７−３で有終の美を飾った試合後、２２日に左ひざ手術を受けることが発表された。

　「手術前のいい１日になった。（手術で）長年、患っていた部分をある程度いい状態にできると思う。来年は気持ちも体も一新してやれるんじゃないかな」

　ゴジラがキッパリと来季を見すえた。

　決断の前にはケジメもつけた。８６年の歴史を誇るヤンキースタジアムでの最終戦。９試合ぶりに「８番・ＤＨ」で出場し、三回にチーム初安打となる右前打で、ジョニー・デーモン外野手（３４）の１６号逆転３ランを呼び込んだ。

　残り６試合で手術に踏み切ったのは、昨年１１月に受けた右ひざ内視鏡手術の経験からだった。「基本的に（左ひざも）同じ手術。その後の経過もだいたい読めます」。早く手術を受ければ、今季開幕時のような状態で来春キャンプに臨めるという計算があるのだ。

　これで来年３月のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の日本代表入りはなくなった。

　「新しい球場で、またお会いしましょう」

　試合後、ファンの声援にこう応えたゴジラ。来季は、今季果たせなかった世界一、恩師の長嶋茂雄氏（７２）＝巨人軍終身名誉監督＝を抜く日米通算４４５本塁打を、新球場で成し遂げる。