厚生労働省が3月11日に発表した「国民の生活に関する継続調査」によると、25―39歳で非正規雇用の男性は、この5年間に結婚した割合が12%と、正規雇用の24%に比べ半分だった。
調査は2002年10月時点で20―34歳の男女が対象で、今回は2007年11月に実施し、25―39歳になった1万4466人から回答を集めた。
2002年10月時点で独身だった男性が、以後5年間に結婚した割合は22%。正規、非正規雇用を合わせた「仕事あり」では平均23%が結婚したが、「仕事なし」では9%に下がった。所得額別にみると「400万円以上500万円未満」の層で結婚した割合が20.6%で最も多く、「500万円以上」の層が19.6%とこれに次いだ。所得が低くなるにつれ結婚した割合が下がり、「100万円未満」では8.2%と1割を下回った。
女性も正規雇用で結婚した割合が27.7%で最も多いが、仕事なしで27.6%、非正規雇用で24.5%と男性ほど差はなかった。所得額別にみると「400万円以上500万円未満」の層で結婚した割合が21.8%で最も多く、所得が低くなるにつれ結婚した割合が下がり、100万円未満では14.8%だった。
5年間で夫婦のあいだに子供ができた割合は、妻が正規雇用だと43%、仕事なしだと47.6%なのに対し、非正規雇用は22.4%と比較的低かった。妻が出産後も出産前と同じ職場で働いている割合は、正規雇用では67.3%だが、非正規雇用は22.9%と差があった。
■関連情報
・厚生労働省のWebサイト http://www.mhlw.go.jp/