ワシントン(CNN) 米韓合同軍事演習が実施されている日本海上で16日と17日の両日、ロシア機が米海軍艦の上空を低空飛行していたことが分かった。米軍当局者らが19日までに明らかにした。両日とも米軍機が発進し、ロシア機が離れるまで並行飛行した。
当局者らによると、16日には韓国の東方約130キロの日本海上で、ロシア軍の哨戒機2機が、米原子力空母ジョン・ステニスからわずか150メートルの上空を飛行。17日にはロシア軍戦略爆撃機2機が、米旗艦ブルーリッジとジョン・ステニスから約600メートルの上空で低空飛行を繰り返した。両日とも米軍機がロシア機との接触を試みたが、応答がなかったという。
ロシアは昨年から戦略爆撃機の長距離訓練飛行として、米アラスカ沿岸などへの異常接近を繰り返している。昨春の米韓合同演習でも、米空母ニミッツの上空をロシア爆撃機が高度約600メートルで低空飛行し、米軍機が緊急発進した。米当局はロシアによる威嚇行為との見方を示している。