■詳細
総括
第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)2次ラウンド1組の第6戦(順位決定戦)韓国vs.日本が20日(日本時間、以下すべて同)、米カリフォルニア州サンディエゴのペトコ・パークで行われ、日本が6対2で韓国に逆転勝ちを収めた。 勝った日本は1組1位となり、23日に行われる準決勝第2試合で、2組2位の米国と対戦する。敗れた韓国は22日に2組を1位で通過したベネズエラと準決勝第1試合を戦う。
1回表
・韓国の先発は左腕の張ウォン三
1:イチロー 1ストライクからの2球目、ストレートを打ってレフトフライ。 2:中島 2ストライク2ボールからの6球目、内角低めへのスライダーに空振り三振。 3:青木 初球のストレートを打ってレフトライナー。
・日本、初回はあっさり3者凡退で攻撃終了。
1回裏
・日本はWBC初登板の内海が先発マウンドに上がる。
1:鄭根宇 1ボールからの2球目、ストレートをはじき返し、二遊間を破るセンター前ヒット。 2:李容圭 無死一塁。1ストライクからの2球目、スライダーにうまく合わせてサード前への送りバント。 3:金賢洙 1死二塁。1ストライクからの2球目、レフトへの強烈な流し打ちがワンバウンドでスタンドに入るタイムリー二塁打となり、韓国が1点を先制! 4:金泰均 1死二塁。ストレートの四球。 5:李大浩 1死一、二塁。1ストライク2ボールからの4球目、チェンジアップを引っ張りサードゴロ併殺打。
・韓国がそつのない攻撃で貴重な先制点を奪った。
2回表
4:城島 2ストライク2ボールからの6球目、内角のストレートを引っ張り、大きな当たりもレフトフライ。 5:内川 1ストライク1ボールからの3球目、内角のストレートを完ぺきにとらえて、弾丸ライナーでレフトスタンドに飛び込む同点ホームラン! 6:村田 2ボールからの3球目、ストレートをはじき返し、セカンド頭上を越えるライト前ヒット。ライトがボールの処理をもたつく間に村田は二塁へ進む。 7:岩村 1死二塁。1ストライク2ボールからの4球目、ショートへの内野安打。ショートの送球が乱れる間に村田は三塁へ。 8:阿部 1死一、三塁。2ストライクからの3球目、外角のスライダーに空振り三振。 9:片岡 2死一、三塁。初球、外角高めのストレートを打ち上げ、ライト線にぽとりと落ちる勝ち越しのタイムリーヒット! 1:イチロー 2死一、三塁。初球を打ってファーストゴロ。
・初回に先制を許した日本だが、内川のソロと片岡のタイムリーで一気に逆転した!
2回裏
6:李机浩 2ストライクからの3球目、内角高めのスライダーにバットがへし折られショートゴロ。 7:李宅根 2ボールからの3球目、スライダーをはじき返しセンター前ヒット。 8:姜ミン鎬 1死一塁。2ストライク2ボールからの5球目、低めに落ちるスライダーに空振り三振。 9:崔廷 2死一塁。2ボールからの3球目、ストレートを打ってショートゴロ。
3回表
2:中島 1ボールからの2球目、チェンジアップを打ち上げてライトフライ。 3:青木 1ボールからの2球目、スライダーを打ち上げてライトフライ。 4:城島 1ストライク3ボールからの5球目、ストレートをとらえて二遊間を破るセンター前ヒット。 5:内川 2死一塁。4球目に城島が盗塁を成功させ、2死二塁。フルカウントからの6球目、センター前に抜けようかという強烈な当たりも、セカンド鄭根宇のファインプレーでセカンドゴロ。
3回裏
1:鄭根宇 2ストライク1ボールからの5球目、外角低めへのチェンジアップに空振り三振。 2:李容圭 初球、ストレートが後頭部付近に直撃する死球。李容圭は立ち上がって自力でベンチに帰るものの、代走に李鍾旭が起用される。 3:金賢洙 1死一塁。フルカウントからの7球目、チェンジアップをたたきつけた当たりがファーストゴロとなり、二塁封殺。
・日本は、ここで内海から2番手・小松に投手交代。内海の球数は41球、小松はWBC初登板。
4:金泰均 2死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角へ鋭く曲がるカーブに空振り三振。
4回表
・韓国はこの回から李承浩をマウンドに送る。
6:村田 2ストライク2ボールからの6球目、低めのストレートをすくい上げて、右中間へ落ちるセンター前ヒット。村田は一塁ベースへ駆け込むときに右足の太もも裏を痛め、ベンチに退く。代走に亀井。 7:岩村 無死一塁。5球目に亀井が盗塁を成功させ、無死二塁。フルカウントからの7球目、外角高めのストレートに空振り三振。 8:阿部 1死二塁。1ストライクからの2球目、ストレートを打ってファーストゴロ。亀井は三塁へ進む。 9:片岡 2死三塁。ストレートの四球。 1:イチロー 2死一、三塁。2球目に一塁走者の片岡が盗塁を決め、2死二、三塁。2ストライク2ボールからの5球目を打ち上げてライトフライ。
・日本は、絶好の追加点のチャンスをつくるも得点には至らず。
4回裏
5:李大浩 1ストライク3ボールからの5球目、低めのスライダーを見送り四球。 6:李机浩 無死一塁。2ストライク1ボールからの5球目、スライダーにバットが空を切り空振り三振。 7:李宅根 1死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角のスライダーを引っ掛けサードゴロ。二塁封殺も一塁はセーフ。 8:姜ミン鎬 2死一塁。2球目に李宅根が盗塁、キャッチャー阿部の送球エラーも重なって一気に三塁へ進む。2死三塁。2ストライク2ボールからの6球目、高めのストレートに空振り三振。
・小松が持ち前の度胸あるピッチングでピンチを切り抜けた。
5回表
2:中島 2ストライク1ボールからの4球目、内角低めのスライダーにバットが出ず見逃し三振。 3:青木 1ストライク1ボールからの3球目、カーブを打ち上げセンターフライ。
・韓国はここで右腕・李在雨にスイッチ。
4:城島 1ボールからの2球目、外角のストレートを打ち上げライトフライ。
・日本は1回以来の3者凡退に切って取られた。
5回裏
・日本は小松が続投。
9:崔廷 2ストライクからの3球目、フォークに空振り三振。 1:鄭根宇 2ストライク1ボールからの4球目、ストレートを打ってライトフライ。 2:李鍾旭 2ストライク1ボールからの4球目、真ん中高めのカーブにタイミングが合わず空振り三振。
・韓国は日本の2番手・小松のキレのいい変化球の前に、この試合初めて3者凡退に倒れた。
6回表
5:内川 1ストライクからの2球目、チェンジアップを打ってサードゴロ。 6:亀井 1ストライクからの2球目、カーブをとらえてライト前ヒット。 7:岩村 1死一塁。1ストライク2ボールからの4球目、チェンジアップを打ち上げてセンターフライ。 8:阿部 2死一塁。初球に亀井が盗塁を試みるもタッチアウトで攻撃終了。
6回裏
3:金賢洙 2ストライク1ボールからの4球目、ストレートを完ぺきにとらえるも、懸命に打球を追いかけたイチローが好捕しライトフライ。
・日本はここで好投の小松から田中に投手交代。
4:金泰均 2ストライク1ボールからの4球目、低めのフォークに空振り三振。 5:李大浩 2ストライク1ボールからの5球目、外角低めワンバウンドのフォークにバットが出て空振り三振。
・韓国打線はこの回も3者凡退で攻撃終了。
7回表
8:阿部 2ストライク1ボールからの4球目、低めのチェンジアップにバットを合わせてセンター前ヒット。 9:片岡 無死一塁。バントを2球ファウルし、ヒッティングに切り替える。ファウルで粘ったフルカウントからの9球目、高めのカーブを見送り四球。 1:イチロー 無死一、二塁。1ストライク1ボールからの3球目、チェンジアップにタイミングを合わせるもセンターライナー。走者は動けず。 2:中島 1死一、二塁。1ストライク1ボールからの3球目、カーブを打たされショートゴロ併殺打。
・日本は下位打線で無死一、二塁のチャンスをつくるも後続が凡退。追加点を奪えなかった。
7回裏
6:李机浩 2ボールからの3球目、ど真ん中のストレートをとらえた打球がぐんぐん伸び、センターバックスクリーンへ飛び込む同点のソロホームラン! 7:李宅根 2ストライク2ボールからの5球目、サードゴロも片岡の一塁への送球が乱れ、判定はセーフ。 8:秋信守 代打にメジャーリーガーの秋信守を起用。
・日本はここで田中に代えて4番手・山口をマウンドへ送る。
8:秋信守 無死一塁。1ボールからの2球目、ストレートを打ってショートゴロ併殺打。
・日本はきっちり仕事を果たした山口から涌井に投手交代。
9:朴基赫 2ストライク1ボールからの4球目、低めのスライダーに空振り三振。
・韓国が李机浩の今大会第3号となるホームランで同点に追いついた。
8回表
・韓国はこの回から呉昇桓をマウンドに送る。
3:青木 1ストライクからの2球目、ファーストへの絶妙のプッシュバントが成功。 4:稲葉 城島に代えて稲葉。無死一塁。1ストライク3ボールからの5球目、ヒットエンドランを仕掛けてライト前ヒット。青木は三塁まで進む。 5:小笠原 内川の代打に小笠原を送る。
・韓国はここでエース左腕の一人、金廣鉉に投手交代。
5:小笠原 無死一、三塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角低めのスライダーにバランスを崩しながらもライト前へ運ぶ勝ち越しのタイムリーヒット! 6:亀井 無死一、二塁。1ストライク2ボールからの4球目、ピッチャー前への送りバントを決める。 7:岩村 1死二、三塁。1ストライクからの2球目、ストレートをたたきつけてセンター前へ抜ける2点タイムリーヒット! 8:阿部 1死一塁。2ストライク2ボールからの5球目、低めのスライダーに空振り三振。スタートを切っていた岩村が盗塁成功。
・韓国はここで6番手の右腕・林泰勲にスイッチ。
9:片岡 2死二塁。2ストライク1ボールからの4球目、スライダーを打ち上げてライトフライ。
・日本は小笠原、岩村のタイムリーで一挙3点を奪い、勝ち越しに成功した。
8回裏
・日本は6番手・馬原がマウンドに上がる。
1:鄭根宇 1ボールからの2球目、ストレートを打ってライト前ヒット。 2:李鍾旭 無死一塁。2ストライク2ボールからの5球目、外角のストレートに空振り三振。その間に鄭根宇が盗塁成功。阿部の送球が走者に当たりセンターに逸れる間に鄭根宇は三塁へ。 3:金賢洙 1死三塁。2ストライク2ボールからの6球目、フォークを打ってピッチャーゴロ。三塁走者は動けず。 4:金泰均 2死三塁。2ストライク2ボールからの5球目、ストレートを打ってセカンドゴロ。
9回表
1:イチロー 2ストライク1ボールからの4球目、内角寄りのカーブを打って右中間への二塁打。 2:中島 無死二塁。ファーストへの送りバントを決める。 3:青木 1死三塁。1ストライク2ボールからの4球目、ストレートをセンターにはじき返すタイムリーヒット! 4:稲葉 1死一塁。1ストライク2ボールからの4球目、スライダーを打ってファーストのミットをはじくライトへの二塁打。 5:小笠原 1死二、三塁。1ストライク2ボールからの4球目、カーブを打ってファーストライナー。飛び出していた三塁走者の青木もアウトとなりダブルプレー。
・日本はこの試合初安打のイチローを青木がかえし、貴重な1点をもぎ取った。
9回裏
・日本は守護神・藤川が最終回のマウンドに上がる。
5:李大浩 フルカウントからの7球目、ストレートを右中間へ飛ばすもセンターフライ。 6:李机浩 2ストライク2ボールからの7球目、ストレートを引っ張り三遊間を破るレフト前ヒット。 7:李宅根 1死一塁。2球目に李机浩が二塁へ盗塁を決め、1死二塁。2ボールからの3球目、ストレートを打ち上げてレフトフライ。 8:李晋映 代打・李晋映。初球のストレートを打ってサードゴロで試合終了!
・日本は藤川が最後を締めて、今大会4度目となる日韓戦を制した。
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