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暖かくなってくると、子ども達の行動範囲もぐっと広がってきます。
子ども達は、保護者の目の届かないところで、どのような行動をとっているのでしょう。
この機会に、子どもの行動やその範囲を確認してみましょう。 |
子どもの交通事故の特徴
子どもの交通事故は、平成18年中に比べ発生件数は減少していますが、亡くなった子どもは8人で前年の2倍以上!!
子どもの交通人身事故発生状況
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平成19年中の交通総務課手集計
※ 子どもの交通事故とは、幼児、小学生、中学生が関係した事故です。
※ 発生件数は子どもが死傷した事故の合計件数です。 |
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平成19年中の交通総務課手集計
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なかでも、小学生の交通事故が多く発生しており、死亡事故は5人で前年より3人増加しました。また、活発な男子は女子の2.5倍発生、71.2%を占めています。 |
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子どもの交通人身事故は、その65.8%が自転車に乗っているときに発生しています。特に、交差点での安全確認が不十分なことや一時停止しなかったことが原因になっています。また、歩行中では飛び出しが原因になることが多くなっています。
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※詳しい事故状況・統計については、
で見ることができます。 |
平成19年発生の交通死亡事故から

信号に従っていても、横断歩道を渡っていても、必ずしも安全ではありません。
右折や左折をする車、信号の変わり目で無理矢理交差点に進入してくる車・・・等、また、いろいろな運転手が車を運転していることを考えましょう。
小学生の交通事故
信号機設置・交差点・横断歩道を横断中
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年末年始の休みが終わり、3学期が始まった1月中旬 午前8時ころ、東京都世田谷区内の交差点において、小学校5年生が青信号で横断中に、右折中の車にはねられて登校途中に亡くなりました。 |
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10月中旬 午後1時ころ、東京都練馬区内の交差点において、友人と買い物に自転車で出かけた小学校6年生が約11メートルの横断歩道を横断中に左方からきた車に接触転倒したところを、更にひかれて亡くなりました。 |
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12月中旬 午後8時ころ、東京都八王子市内の交差点において、自転車で塾から帰宅途中の小学校6年生が横断歩道を青信号で横断中に左折してきた車にひかれて亡くなりました。 |
※ 道路形状等一部異なる場合があります。すべての交通規制や信号機を表示しているものではありません。 |
幼児の交通事故
子どもはお母さんの後を追います。注意!
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※ 道路形状等一部異なる場合があります。すべての交通規制や信号機を表示しているものではありません。 |
幼児の事故では、保護者と買い物に来て、保護者に幼稚園に送ってもらった直後、保護者と一緒に道路を渡ろうとして・・・等、保護者の目の前で車にひかれて亡くなったという悔やみきれない死亡事故が3件発生しました。 |
高速道路上、車に同乗中の交通事故
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12月下旬 午後6時ころ、高速道路を走行中のマイクロバスの乗降用ドアが何らかの理由により開いたため、ドア近くにいた小学校5年生は転落し、後方から走ってきた車にひかれて亡くなりました。 |
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12月下旬 午前9時ころ、高速道路を走行中の車がカーブ付近で前車に接触し、そのまま分離帯部分に衝突。
その際、運転席側後部座席の小学校1年生は上半身が飛び出し、ガードレール等に頭部を激突させ亡くなりました。
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※ 道路形状等一部異なる場合があります。すべての交通規制や信号機を表示しているものではありません。 |
今年の交通事故から
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平成20年1月31日(木) 午後2時頃
右折のマイクロバスと・・・
学校から帰宅後、遊びに出た小学1年生(7歳)が、道路にいたところを右折してきたマイクロバスにひかれて亡くなりました。 |
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平成20年1月31日(木) 午後5時頃
青信号で横断中
遊んだ後に帰宅しようと、横断歩道を渡っていた小学2年生(7歳)が、左折してきた車にひかれて亡くなりました。
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※ 道路形状等一部異なる場合があります。すべての交通規制や信号機を表示しているものではありません。 |
同乗中の事故から・・・
平成19年12月に小学生2名、今年1月に小学生1名、中学生1名が、車に同乗中の交通事故で車外に投げ出されるなどして亡くなっています。
車に乗るときは、必ずシートベルト・チャイルドシートをしましょう。
後部座席のシートベルト着用も義務化になります。運転をする方は、取締りを受けるからでなく、同乗者の命を預かっているという意識を持ってください。
車に乗ったらシートベルト!
全席シートベルト着用を習慣にしましょう。
保護者の皆さんへ

子どもは小さいころは特に身体的な未熟さもあり、興味があると、そのことに集中して周囲の状況が目に入らないなどの特徴があり、危険なことの判断ができない、周囲の交通状況を読み取れないことがあります。


新入学、新学期に向けて、交通安全について子どもと一緒に考えましょう!
通学路だけでなく、塾や遊びのために利用する道路に潜む危険を子どもの目線で見てください。
歩行者
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1. |
道路を渡るときは横断歩道を渡りましょう。 |
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2. |
信号が赤の時はとまり、青の時は右左をよく見て車が来ないかを確かめてから渡りましょう。 |
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3. |
道路を横断中も、左右をよく見て車が来ないかを確かめましょう。 |
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4. |
道路や車のそばでは、絶対に遊ばないようにしましょう。 |
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5. |
道路には飛び出さないようにしましょう。 |
自転車
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1. |
歩道は、歩行者のための道です。 |
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自転車は車道寄りをゆっくり進みましょう。 |
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歩行者が多いときは、自転車からおりて、おして歩きましょう。 |
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この標識(マーク)がある歩道は、自転車で走ることができます。 |
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平成20年6月までにはルールがかわります。 |
小学生以下の子どもは、 |
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がない歩道を自転車で走ることができます。 |
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2. |
交通ルールを守りましょう。 |
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〜自分、そして他の人を守るために〜 |
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二人のりをしてはいけません。 |
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自転車でならんで走ることはやめましょう。 |
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まわりが暗くなったら、かならずライトをつけましょう。 |
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信号をまもりましょう。 |
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この標識があるところは一度とまって右と左の安全を確認しましょう。 |
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3. |
ヘルメットをしっかりかぶりましょう。 |
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保護責任者は、小学生・幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるように努めましょう。 |
小さいうちから、具体的に道路での危険な行動や交通ルール・マナーについて繰り返し教え、大人の真似ではなく、自分自身で危険なことの判断やなぜ交通ルールやマナーを守ることが大切なのかを理解し、「自分の命は自分で守る」ことを身に付けて欲しいものです。
「具体的に」とは?
小さい子どもは、抽象的な言葉「危ない」「注意しなさい」では理解できません。具体的に「なぜ危ないのか」「どう注意したらよいか」を教えましょう。
それには、実際利用する道路で歩道の歩き方や横断の仕方を教えながら、同時に歩行者とは違う動きをする車やバイクについても教えましょう(例:合図、右左折など)。
交通安全教育や講習会について
免許のある方でも、歩行者や自転車の交通ルールについてはよくわからないという方が多いのではないでしょうか?
お近くの警察署や市区町村では、春・秋の交通安全運動の一環として、また、それ以外の時期にも学校・PTAなどの要請で対象別に各種交通安全教室等を行っています。
子どもを対象とした学校や地域での交通安全教室では、歩行訓練・自転車実技訓練なども行っています。
保護者自身も子どもに正しく教えるために、積極的に交通安全教室や講習会に参加していきましょう! |