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フィギュア:ヨナ妨害発言に日本スケート連盟が声明

 キム・ヨナ(18)=高麗大=の「練習妨害」発言が波紋を呼んでいる。日本スケート連盟は19日、公式ホームページに「フィギュアスケートに関する一部報道について」という文で、「日本選手はスポーツマンシップにのっとって競技を行っており、意図的に妨害行為をした事実はない」と述べた。また、毎日新聞は電子版で「日本スケート連盟は19日、韓国連盟へ経緯調査などを求める文書を送ることを決めた」と報じた。

 どんな「妨害」を指しているのだろうか。事の発端はキム・ヨナが先週末、韓国のテレビ局と行ったインタビューだ。キム・ヨナはトレーニング先のカナダ・トロントでSBSの記者に対し「これまで大会のたび、試合直前の公式練習中にジャンプをしようとすると、進路を遮られた」という内容の発言をした。キム・ヨナは「特に、4大陸大会(2月、カナダ・バンクーバー)ではとりわけひどかった。そこまでする必要があるのかという思いがした。わたしもそれに押されたくないし、そんなささいなことで負けたら試合にも多少支障が出ると思うので、対処方法を見つけようと思っている」と語った。

 4大陸選手権の優勝者であるキム・ヨナは、妨害した選手の国名を言わなかったが、番組では「進路に割り込む選手はいつも複数の日本人選手だった」とし、キム・ヨナがモザイク処理された選手数人とギリギリですれ違う場面を編集、放送した。

 番組が放送された後、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュアスケート委員長は「リンクでは選手6人が練習する。選手同士の接触は十分あり得る」と語った。さらに19日には「(発言内容は)知らなかった。今のところ、韓国のスケート連盟や選手から抗議は来ていない。今回の報道に大変困惑しているが、これまで重ねてきた韓国連盟やキム選手との友好と信頼関係に基づき、対処していきたい」という見解を示すに至った。

 韓国スケート連盟のイ・チサン事務局長は「日本側から正式な文書はまだ来ていない。こちらが独自に調査したところ、キム・ヨナ選手は特定の国の名前を出していなかった。いずれにせよ、21日に米ロサンゼルスに行き、キム選手に会って事実を確認する」と述べた。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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