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中広、勝って故郷・三次でV2戦やる!

 初防衛戦に向けてスパーリングを繰り返す中広=広島三栄ジム
 初防衛戦に向けてスパーリングを繰り返す中広=広島三栄ジム

 「日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦」(19日、広島県立総合体育館小アリーナ)

 日本王座を防衛し、地元・三次で防衛戦だ。王者・中広大悟(27)=広島三栄=が、2度目の防衛戦を地元・三次で開催するプランを明かした。本格的に開始した減量と練習は順調。故郷でのリングを目標に、同級1位の三枝健二(26)=新開=との初防衛戦に臨む。

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 サンドバッグをたたく音がジム中に響いた。日本王者を目標としていた昨年よりもはるかに大きく、そして重い音。初防衛戦に向けて、モチベーションが最大値であることを直感させた。

 気持ちが高ぶるのは、2度目の防衛戦を地元・三次で開催するプランが浮上しているからだ。三次で生を受け、三次で育った。広島皆実高、広経大に進学したため地元を離れたが、片時も故郷を忘れたことはない。プロになった今でも、試合前には必ず帰省。澄んだ空気を体に吸い込み、英気を養っている。

 そんな愛する場所で、日本王者としてリングに上がれるチャンスが手の届くところにある。だからこそ「負けるわけにいかない」と、闘志をみなぎらせた。

 初防衛戦に向けて調整は順調そのもの。日本王者に輝いた昨年12月の王座決定戦から始めた減量方法がその要因だ。「食べながらやせる方法を取り入れました」。これまでは、1日リンゴ1個など、急激な食事制限を課し体重を落としていた。しかし、それではスタミナも低下。計量をクリアしても「顔色が悪く、心にも不安があった」。

 過去の反省を生かし、炭水化物を減らし大豆製品や野菜など、低カロリーの食事を取りながら減量する方法を取り入れた。効果はてきめん。試合が目前に迫ってもスタミナを維持。徹底的に技術練習に打ち込めるようになった。「練習では集中力があるし体も動く」と中広。新谷会長も「順調。何も心配していない」と太鼓判を押した。

 今試合では、左右のコンビネーションからKOを狙う。王座決定戦では「左を意識し過ぎ右が出なかった」と、内容は到底納得できるものではなかった。今度こそ本当の力を証明する構えだ。

 「KOで勝って三次でやる」。短い言葉で心模様を表現した。胸に抱き続けてきた地元での1戦。故郷のリングに上がる自信はある。

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