オーストリアで73歳の男が24年間にわたって自分の娘を地下室に監禁し、7人の子供を産ませていた事件で、オーストリアの裁判所は19日、この男に終身刑を言い渡しました。
この事件は去年4月、オーストリア北東部の町、アムシュテッテンに住むヨーゼフ・フリッツル被告(73)が、実の娘を24年にわたって自宅の地下室に監禁したうえ、自分との間に7人の子供を産ませ、そのうち1人が死亡したものです。
フリッツル被告は娘に対する婦女暴行や監禁、死亡した子供への殺人罪などに問われていて、裁判所は19日、死刑制度のないオーストリアでは最高の量刑となる終身刑を言い渡しました。
フリッツル被告は当初、殺人罪などについて一部を否認していましたが、24年間監禁された実の娘の証言が法廷のビデオで流されると、「申し訳ない」と謝罪を口にして、一転、全ての罪を認めました。(20日00:46)