〔NEWS〕 韓国人慰安婦が見守る中、米下院「公式謝罪要求」決議 賛成議員 日本の対応、「吐き気がする」と非難
米下院は7月30日の本会議で、従軍慰安婦問題で安部首相に公式謝罪を求める決議案を採択した。
ロイター電によると、下院本会議場には韓国人元慰安婦のヨン・スー・リーさんが傍聴に駆けつけ、議事を見守った。
決議案を提出した日系アメリカ人のマイク・ホンダ議員は「本日、米下院は日本政府に対し、慰安婦たちがこうむった不尊厳(indignity)に対し、紛れなく曖昧さのない公式を謝罪を行うべきである、とのメッセージを送る」と語った。
AP電によれば、決議を支持したトム・ラントス議員(カリフォルニア、民主)は、「歴史を歪め、否定し、犠牲者に非難を押し付けるゲームを行った」日本の一部の者たちの企てについて「吐き気がする」と表現した。
〔大沼 解説コラム〕 ムカつく?日本 または ジャパン ヴァミッティング? ( Japan, Vomiting? )
ラントス議員の「吐き気がする」の原語は“nauseating”である。「反吐(へど)が出そう」と訳した方がいいかも知れない。
下院での決議を前に、日本の加藤・駐米大使が下院関係者に、慰安婦決議をしたらイラク復興支援を見直す、との「脅しの書簡」を送っていたことが、ワシントン・ポスト紙に暴露された(本ブログ既報)。
また、日本の国会議員らがワシントン・ポスト紙に出した意見広告では、終戦後、占領軍が慰安所の開設を日本側に要望した、と指摘し、お互い様じゃないか、とも言いたげな、こすからさ、醜悪さを「全面広告」してしまった(本ブログ既報)。
この「指摘」について、米下院当局ではすでに調査に入っており、「客観的な文書による証拠」が発見されず、逆に日本側が一般婦女子の貞操の「防波堤」として特殊慰安所を開設していたことがバレたりすると、事態がさらに複雑化するのは必至である。何らかのかたちで訴訟が提起されないとも限らない。
こういう、安部政権と一部日本側関係者のあさましい対応に、「反吐を吐きたくなる」のは、ラントス議員だけではなかろう。日本人であるわたしもまた、むかついて仕方がない。
参院選で日本人は「美しい国」に「ノー」と言った。
「慰安婦」問題は、マロニエの根よりも雄弁に、嘔吐感を誘いながら、「戦後レジーム」からの慌しい「脱却」の意味を問うている。
⇒
http://www.nytimes.com/reuters/washington/politics-japan-usa-sexslaves.html
http://www.nytimes.com/aponline/us/AP-US-Japan-Comfort-Women.html
Posted by 大沼安史 at 08:48 午後 4.ミニNEWS | Permalink
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(NEWSISより)
とりあえず関連リンクだけ上げておきます。
後日この件に関するまとめの記事をあげる予定です。
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受信: 2007/07/31 21:34:39
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