鳩山由紀夫メールマガジン 296号
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衆議院議員 民主党幹事長 鳩山由紀夫メールマガジン
2007年第16号(通算第296号) 2007/4/28
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○◆【 鳩山由紀夫のメッセージ 】◆○○◆○○◆○○◆○○◆○○◆○○◆
みなさん、こんにちは。
参議院補欠選挙の余韻がまだ残っているなか「平和と共存のための北東アジア
指導者会議」に出席するため、一泊二日でソウルに行ってまいりました。韓国も
小規模な統一地方選挙が行われたばかりで、それまで優勢を誇っていた野党のハ
ンナラ党がお金のスキャンダルなどで負けた直後でした。選挙は直前に起きる事
件ひとつで大きく左右されるものであることを改めて知らされました。
これは余談ですが、会議が開かれたウォーカーヒルホテルは、あのヨン様が主
役を演じたホテリアの舞台となったホテルです。そのことは韓国の方は余り関心
もなくて、ご存知なかったようでしたが、朝の散歩がてら女房とホテルの敷地内
を歩きながら「この場所じゃないか」などと、ホテリアのシーンを思い出して、
楽しんでいました。
会議には、日中韓の政治家や学者などが、それぞれの国から5名ずつ集まって
北東アジアの平和と経済的な共存共栄を如何にしたら実現できるかというテーマ
について、率直に話し合いました。日本からは政治家として私のほかに加藤紘一
議員と仙谷由人議員が参加していました。加藤議員はスピーチの中で「ナショナ
リズムには3種類ある。闘うナショナリズムと、競うナショナリズム、そして誇
るナショナリズムである。独自の文化・伝統に誇りを持つ誇るナショナリズムこ
そ、あるべき姿である」と述べ、言外に、安倍首相はややもすると、領土や支配
権をめぐって他国と闘うナショナリズムに偏していくのではないかと懸念を表明
されていたように思います。
私のスピーチは要約すると次のような内容です:
「日米中のトライアングル」と同程度に「日中韓のトライアングル」が重要であ
るが、日本政府にはその認識がいまだに乏しい。日本外交の新機軸として唱え始
めた「価値の外交」は、自由と民主主義、市場経済と法の支配、そして人権を尊
重する国々を育てる外交で、結構だが、ふたつの問題がある。ひとつは中国と韓
国がその際のパートナーに入っていないことで、もうひとつは人権と言いながら
例えば慰安婦問題における河野談話を見直すような、日本が犯した人権無視の行
為には目を瞑る動きが見られることである。「価値の外交」とは、要するに価値
観を同じくする国々とは仲良くしたり、自分達の価値観を押し付けようとする外
交である。私は「価値の外交」よりも「友愛の外交」のほうが正しいと信じる。
「友愛の外交」とは、たとえ価値観が等しくなくとも、違いを認めて、尊敬し信
頼する外交のことである。東アジアに生きている我々は、かつて仇敵だった独仏
が鉄鋼と石炭を共同管理するECSCを設立したことに端を発して、今日、不戦
共同体とも言えるEUが出来上がったことを思い起こし、環境やエネルギーを協
力のキーワードと考えて、東アジアに不戦共同体を作ることを夢物語に終わらせ
てはならない。この夢の実現に必要な理念こそ、「友愛外交」である。
韓国の識者のみなさんから日本に対しておしなべて言われたことは、拉致問題
を北朝鮮の核開発問題と切り離して考えてほしいと言うことでした。その気持ち
はよく分かります。そうしなければ、6者協議で日本だけが取り残されることに
もなりかねません。しかし、拉致問題は日本人の心の中に深く入り込み、理屈よ
りも感情が先んじている現実がありますので、闘うナショナリズムを抑えるため
にも、韓国や米国からの協力が必要と思いますと答えざるを得ませんでした。加
藤議員も、北朝鮮に対する強硬姿勢は、安倍政権の強みであり、同時にアキレス
腱であると述べておられました。その通りです。
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