2006年11月28日

福田赳夫「回顧九十年」からの抜粋

『私がロンドンに着任した翌年の1931年には26年前に発行した四分利付き英貨公債2300万ポンドの借り換えの問題があり、ー中略ーこのカネは日露戦争後の財源調達のための借金で、高橋是清さんが特派財政委員、いわば財務大使としてイギリスやヨーロッパの各国を回って歩いた際に、財閥バロン・エトワール・ロスチャイルド(Edouard Rothschild)氏から借りたものである。ー中略ー私は高橋蔵相の親書を携えた津島さんのお供をして、パリのシャンゼリゼ通りからちょっと横に入ったところにあるロスチャイルド氏の邸宅に行ったことがある。初めは、高橋さんの親書を見せると「まだご健在か」と懐かしがって、下にも置かぬ大歓待だ。ところが、食事を終えたあと本題に入り、「額面で返済する。これが最終回答である」という高橋蔵相の指令を伝えた瞬間、ロスチャイルド氏は顔色を変えた。ロスチャイルド氏は猛烈な勢いで反論する。私はこの部屋から生きて生きて帰れるのかな、とも思ったくらいだ。ー中略ーこの問題がどう決着したか、私は当時ぺーぺーだったし、その後帰国したのでよくわからない。大蔵省にも資料が残っていないようだ。』
posted by M at 22:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
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Posted by <Default> at 2006年11月29日 22:21
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Posted by at 2007年03月25日 12:20
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