民主党・小沢一郎代表の資金管理団体をめぐる違法献金事件です。小沢事務所の影響で、秋田の県立武道館の建設工事を準大手ゼネコン・西松建設が受注した疑いがあることが関係者の話で新たに分かりました。
この事件は、民主党・小沢代表の公設第一秘書、大久保隆規容疑者(47)らが、西松建設から違法に献金を受け取ったとして逮捕されたものです。
これまでに、西松建設は営業基盤が弱い東北地方での公共工事の受注を目指し、東北に強い影響力を持つ小沢事務所側に違法な献金を行っていた疑いがあることが分かっています。
2004年に完成した秋田の県立武道館の建設工事をめぐって、小沢事務所側の影響で西松建設などが受注に成功した疑いがあることが関係者の話で新たに分かりました。
関係者によりますと、この工事は東北地方に強い別の大手ゼネコンが受注する調整が行われていたといいますが、小沢事務所側の意向で覆ったということです。
東京地検特捜部では、西松建設からの献金の趣旨について慎重に調べを進めています。(14日11:01)