岡山放送局

2009年3月19日 19時43分更新

造山古墳、当初は全国最大規模か

岡山市にある造山古墳の本格的な調査の結果、全長がおよそ350メートルあり、つくられた当時は国内で最大だった可能性が高いことがあらためて確認されました。

岡山市新庄下にある造山古墳は、5世紀前半につくられたと見られている前方後円墳です。

全国の大きな古墳のほとんどは宮内庁が管轄する天皇陵で立ち入りができませんが、地方の豪族の墓と考えられている造山古墳は発掘できる古墳としては最大規模で、今月から初めて本格的な発掘調査が行われてきました。

調査にあたった岡山大学大学院の新納泉教授によりますと、古墳の端の場所がほぼ特定された結果、全長がおよそ350メートルあり、つくられた当時は国内で最大だった可能性が高いことがあらためて確認されました。

新納教授は「今後、ほかの地点も発掘して古墳がつくられた年代を細かく特定していきたい」と話しています。

造山古墳の一般向けの現地説明会は21日午前10時から開かれます。