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ソマリア沖で日本企業管理の貨物船20発被弾、船長けが(1/2ページ)

2009年3月19日6時13分

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 ソマリアの東約900キロの海上で今月10日、東京に本社がある船舶輸送会社が管理する貨物船マルレイナ号(パナマ船籍、約3万7千トン)が、不審船から約20発の銃弾を受け、フィリピン人の船長が右足を撃たれていたことがわかった。現場は各国の軍艦や海上自衛隊の護衛艦が警護対象としているアデン湾の外側。専門家は「海賊活動が広域化している」と指摘している。

 国土交通省によると、マ号の乗組員はフィリピン人22人で、日本人はいなかった。10日午前8時45分(日本時間午後1時45分)ごろ、インドで積み荷を下ろして南アフリカに向かう途中、不審船から約20発の銃撃を受け、船長が右足に軽傷を負った。

 08年に「日本関係船舶」(日本船籍または日本の会社が運航している船舶)が世界で海賊被害にあったのは12件。うち3件はアデン湾で船体に数発の銃弾を受けたが、けが人は出ていない。マ号の運航は欧州の会社が担い、管理のみを日本の会社が請け負っているため日本関係船舶ではなく、海自の護衛対象((1)日本関係船舶(2)日本人が乗船(3)日本の荷物を運び国民の安定的経済活動に重要)にもあたらない。だが、同省はソマリア周辺の海賊の凶悪化を裏付ける事案として、船舶会社などに注意を促している。

 民間の船舶関係者によると、ソマリア周辺で海賊被害に遭った場合、英海軍関連施設などに連絡をとって救助を求めるが、監視が手厚いアデン湾以外では、「自力で逃げるしかない」のが実情という。4月に海自護衛艦が現地に到着した後も、護衛ルートはアデン湾に設定されているため、周辺の状況は大きく変わらないとみられる。

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