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フランス左派の星は34歳郵便局員 サルコジ氏最大の敵(1/3ページ)

2009年3月19日17時9分

写真:入党したての若者らに語りかけるブザンスノ氏=パリ郊外、飯竹写す入党したての若者らに語りかけるブザンスノ氏=パリ郊外、飯竹写す

写真:学生ら若者の姿が目立つ反資本主義新党(NPA)の設立大会=パリ郊外、飯竹写す学生ら若者の姿が目立つ反資本主義新党(NPA)の設立大会=パリ郊外、飯竹写す

 フランス政界に、34歳の郵便局員が旋風を巻き起こしている。オリビエ・ブザンスノ氏。極左政党の大統領候補になったことから演説力が注目され、2月にイデオロギー色を薄めて出直した新党の顔として人気がさらに上昇した。世論調査では「サルコジ大統領の最大のライバル」。背景には左派支持層の期待に応えられない既成政党の姿が見える。

 「サルコジ大統領は53%の得票率で当選しながら、政策といえば、たった7%の特権階級向けばかり」。パリ郊外で2月上旬に開かれた反資本主義新党(NPA)の設立大会で、黒いセーターにジーパン姿のブザンスノ氏は、前夜発表された大統領の金融危機対策への批判を展開した。

 聴衆600人が見つめる。

 「新たな5月革命が必要なのだ」。学生や労働者が変革を求めてゼネストに訴えた68年の5月革命を「道徳を崩壊させた」と批判したことがある大統領を意識した発言だ。

 「資本主義は行き詰まっている」「自由主義の乱暴な政策は危機に油を注ぐだけ」……機関銃のようにたたみかける。演説の激しい調子と「ベビーフェースの郵便配達人」と呼ばれる親しみやすさで、スポークスマンのブザンスノ氏はいまやアイドル的存在。休憩時間には入党したての若者らに囲まれた。「話ができた」と興奮気味の人もいた。

 一躍有名になったのは02年の大統領選。極左小党、革命的共産主義者同盟(LCR)から最年少の27歳で立候補した。テレビカメラを前にしたよどみない弁舌は説得力があり、121万票(得票率4.25%)を集めた。LCRは当初、女性候補擁立を模索したが適当な候補が見つからず、いわば代役だった。07年大統領選でも149万票(同4.08%)を獲得し、12人の候補中5位。党員がけた違いに多い共産党候補を上回った。

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