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脱北家族偽装の中国人容疑者、母国に1500万円送金(1/2ページ)

2009年3月9日

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 北朝鮮から脱北して帰国した日本人妻が、自分の親族と偽って中国人を不法に入国させたとされる事件で、中国人が日本から1500万円以上を中国に送金していたことが大阪府警などへの取材でわかった。府警は、中国人らが出稼ぎ目的で偽装入国を図ったとみている。府警は8日、日本人妻の無職、斎藤博子容疑者(67)=東京都板橋区相生町=と、中国人4人を出入国管理法違反(不法入国など)の疑いで逮捕した。

 外事課によると、逮捕された中国人は、40代とみられる氏名不詳の女=同区東坂下1丁目▽池青松(チー・チンソン、46)=同▽自称、金孝月(キム・ヒョウォル、47)=同▽自称、金哲権(キム・チョルグォン、38)=住所不定=の4容疑者。氏名不詳の女と池容疑者は斎藤容疑者の長女夫婦、孝月容疑者はめい、哲権容疑者は次男になりすまして01年8月〜06年7月に入国。その後も日本と中国を行き来していたという。

 斎藤容疑者は、06年7月に孝月容疑者の不法入国を手助けした疑いがある。氏名不詳の女と孝月、哲権の各容疑者は06年7月〜今年2月に不法入国して在留した疑い。池容疑者は孝月容疑者を不法入国と知りながら自宅でかくまった疑いが持たれている。

 府警によると、斎藤容疑者は調べに「北朝鮮から中国に渡ってから、(逮捕された)氏名不詳の女の家に半年間ほどかくまってもらった。脱北で世話になったので言われるままにやった」と供述し、孝月、哲権両容疑者とともに容疑を認めているという。氏名不詳の女は「私は日本人」と供述するなど、池容疑者とともに否認している。府警は中国人4人が親族で、池容疑者と氏名不詳の女が一連の偽装入国を主導したとみている。

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