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とくダネ!
殺人バレそうなら自首すりゃOK? 死刑か無期か微妙な線引き<テレビウォッチ>ネットの「闇サイト」で集まった3人の男たちが、金銭目的で会社員の磯谷利恵さん(当時31)を殺害した「闇サイト殺人事件」で、名古屋地裁はきのう(3月18日)、2人に死刑、1人に無期懲役を言い渡した。 死刑判決を受けたのは神田司(38)、堀慶末(33)両被告、無期懲役が川岸健治被告(42)。川岸被告の無期は、自首したことが考慮された結果だった。が、そもそも川岸被告はこの犯罪を「闇サイト」で呼びかけた張本人だった。 母親の磯谷富美子さん(57)は、「どうして無期なの? これを始めた男なのに。(日本の法制度は)ごめんなさいと自首したら、自分の命だけは守られる」と怒りを抑えられない。 3人は命乞いをする利恵さんをハンマーでなぐって殺したが、川岸被告は2度にわたって理恵さんに暴行しようとして、2人に止められていた。結局、3人は現金の引き出しに失敗して、再度の犯行を約したが、その後川岸被告は「死刑になるのが嫌で」自首した。 この辺りを、笠井信輔が解説する。 近藤宏子裁判長は、3人の量刑は同じとし、死刑の考慮点として「犯行の残虐性」「犯行後の情状」「社会的影響」などをあげているが、今回はさらに「インターネット」があった。 ネット犯罪は匿名のために、犯人の特定がむずかしい。また模倣もある。川岸被告の自首は他の2人の逮捕に協力し、再犯・模倣を防いだとの判断。普通の自首より重く見たのだった。川岸被告の無期に対しては専門家も、「妥当」「自首を過大評価」と見解が分かれる。 判決後、「とくダネ」の取材に川岸被告は、「自首したことが認められてよかった。3人一緒に死刑だと思っていたから驚いた。生かしてもらえてよかった」といった。しかし、「更正できるか?」との問いには、「悪いことは、ばれなきゃいいというのは変わらない。今も悪だから変わるか変わらんかはわからん」と答えている。 小倉智昭は、「世の中極刑を望む声が強くなっているなかで、裁判官も揺れ動いているのではないか」と聞いた。 岩上安身は、「自首をどう評価するかは重要。認めないとおかしなことになる。ただ川岸は『だれのお陰で解決したと思ってるんだ』と暴言もはいているし、改悛の情をみせることもなかった。ある意味でギリギリの判決ではないか」 無期懲役だと、真っ当に務めていれば十数年経つと釈放されるのが普通。死刑とは天地の差がある。岩上は「重無期刑を作ろうという意見もある。必要かもしれない」 小倉は、「裁判員制度になると、こうした事件にも判決を出さないといけなくなる」 眞鍋かをりは、「本当に後悔している自首とそうでないものとは違う」 佐々木恭子も、「(川岸の)よかったというコメントには、複雑な思いがする」 小倉は「殺人事件も増え、死刑の求刑も増えている。死刑だけで事件が減るとも思えないし、難しいね」 文 ヤンヤン
| 似顔絵 池田マコト
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