ふるさとは怪モニュメントをして語らしむ
■世界唯一 イースター島お墨付き
サンメッセ日南のモアイ像
宮崎県の日南海岸沿いにある民間の観光牧場「サンメッセ日南」。高さ約5メートル、重さ約18トンの「モアイ像」7体が日向灘(太平洋)を背に威風堂々と立っている。南太平洋に浮かぶイースター島(チリ)の長老会から復刻建立を認められた世界唯一とされる公式レプリカだ。それにしてもどうしてここにモアイ像なのか?。
島の部族の守り神として5-18世紀に造られたモアイ像だが、長年の部族間抗争や地震で約千体のうち立っているのは80体ほど。数多くのモアイ像が倒れたまま放置されているのを憂えた香川県のクレーン会社が1992年から2年がかりでモアイ像15体をクレーンを使うなどして修復。感謝した島の長老会が同社にモアイ像の復刻建立を許可し、親交があった同園社長に建立が譲られたというのだ。
元祖と「弟分」のモアイ像は、太平洋を約1万5000キロ隔てて立っている。
→NEXT 悲哀トイレに込めた新幹線の夢