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 真冬とは思えない暖かな風が太平洋から吹き付ける。岬に向かう小道を進むと、現れたのは巨大なモアイ像軍団。イースター島の話ではない。宮崎県は日南市の光景なのである。

 「これって何?」「なんでここに」。かの世界遺産に登録される気配はさらさらないけれど、身近にあって、思わず人に伝えたくなり、後世にも残したい。ちょっと不思議な味もある。

笑撃の隠れお宝 ゆるゆる そしてウルウル。

 そんな「世界」ならぬ「世間遺産」を訪ね歩き、ふるさとを見つめ直す動きが今、静かに広がっている。九州はまさに宝の島だ。

 19世紀に漂着した英国人の置き土産「インギー鶏(どり)」。今は亡き1人の男性が半生をかけて彫り続けた石仏群。マグロをペットにする漁師や、握手すると長生きできるおばあちゃんなど“無形”の遺産もいる。  遊び心たっぷりに「世間遺産探し」の旅へ、さあ出掛けよう。


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