美那雄を巡り、由起子と小百合の仲が険悪になる中、由起子の思惑通り、美那雄の作品が展覧会で特選を受賞する。祝賀パーティで幸せに酔いしれる由起子と美那雄。
そこへ、小百合が思いつめた顔で現れる。由起子と美那雄からの祝杯を振り払うと、飛び出していく小百合。そのお腹には、美那雄の子が宿っていた。
行くあてもなく街をさ迷い歩いていた小百合は、俊彦の元へ。美那雄の子を妊娠しながら、もう彼とはダメなの、と泣き崩れる小百合。俊彦は自分がお腹の子の父親になる、と小百合を慰めるが、彼の優しさに甘えるわけにはいかなかった。
一方、賑やかさを増していた「黄色い薔薇」では恒例のレビューが始まる。大きなお腹を抱え、和子も踊り出すが、突然陣痛が始まって...。
その直後、日本ではバブル経済が崩壊。景気が急劇に悪化し始める。絵画の値も下がる一方で、美那雄の描いたものもさっぱり売れなくなっていた。楠造は美那雄に入れ込んでいた由起子を責めるが、美那雄も今になり、展覧会で自分に賞を取らせるため、由起子が好きでもない男に抱かれたことを非難。二人の関係も悪化するのだった。
結局そのまま美那雄は行方を消してしまい...。
仕事では問題の多い由起子だが家に帰れば、自分の娘・香菜子が3歳。和子の娘・直美が2歳。そして、小百合の産んだ和花枝は1歳に成長していた。日々大きくなる娘たちに囲まれ、幸せを感じていた。
和子は仕事を控え、3人の娘たちのベビーシッターをしていたが、直美の父親である稲村は未だに彼女に未練があるようだった。
「黄色い薔薇」で由起子は稲村の愚痴を聞いていたが、そのとき、来店していたジャーナリストを名乗る水木という男が接客を受け持つ女性たちの恋愛観をしつこく聞いていた。「いくら積めばひと晩付き合ってくれるか」。下品な質問をし、一人盛り上がる水木だ。
数日後、"非婚バー"を中傷する記事が週刊誌に掲載される。その雑誌の発行元は楠造の経営する出版社だった。由起子は楠造に怒りをぶつけるが...。