民族時報 第934号(01.01.21)


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 南北共同宣言の模範的実践を 韓統連が2001年新年会開く

 在日韓国民主統一連合(韓統連・郭東儀議長)は十日、都内上野の池之端文化センターで新年会を開き、関東地域の会員ら在日同胞のほか日本の各界人士が多数参加した。郭議長は新年のあいさつを通して「六・一五南北共同宣言の誠実な履行こそ民族の運命を開拓する道だと固く信じ、模範的に実践していく」と決意を述べた。新年会では国内の「韓統連対策委」結成の模様を収録したビデオを上映したほか、韓青の青年らがサムルノリを演奏するなど、終始和やかな雰囲気のなかで進められた。

 郭東儀議長はあいさつで、二十世紀を振り返りながら「わが民族にとっても植民地の恥辱と分断の痛みのなかで生きなければならなかった受難の時代だった」とし、「それゆえに、韓統連は民族自主を運動の基本軸に、すべてに優先する運動の基本原則と定め、これを固く守り実践している」(全文)と述べた。

 そのうえで、郭議長は「六・一五南北共同宣言は、統一はその主人であるわが民族が互いに力を合わせて自主的に解決することを明らかにした民族宣言」だとし、その模範的な実践を誓った。

 さらに郭議長は「日本が過去の侵略行為を正当化しようとすればするほど、朝鮮民族やアジアの反日感情を増幅させ、やがて新たな不幸を招く」とし、「北韓に対して真しな謝罪と賠償を行い、国交正常化を急ぐべきだ」と主張した。

 来賓あいさつに立った吉松繁牧師(日韓民衆連帯全国ネットワーク代表世話人)は、昨年末にソウルで結成された「韓統連の名誉回復と帰国保障のための対策委員会」の結成式に韓統連代表団に代わって出席した経緯を述べながら、「二度にわたって金大中大統領の救出運動を行い、韓国の民主化に大きく寄与した韓統連の名誉回復は当然のこと」と強調し、「これからも韓統連の名誉回復など韓国の民主化と朝鮮半島の統一に貢献したい」と語った。

 新年会には佐々木秀典、中川智子、土肥隆一、川田悦子の各衆議院議員秘書らや、石河康国・新社会党中央本部総務局長が出席したほか、土井たか子社民党首、田中甲、川北れん子(以上、衆議院議員)、渕上貞雄、田英夫、清水澄子、大脇雅子、島袋宗康、川橋幸子(以上、参議院議員)の各氏からメッセージが寄せられた。また中岡基明・全労協副議長、津和慶子・日本婦人会議議長、渡辺一夫・韓国良心囚を支援する会全国会議代表、明治大学元総長の宮崎繁樹氏、国広正雄・エジンバラ大学特任教授ら各界人士が参加した。

 このほか、北韓の子どもたちに食糧支援を続けている演歌歌手の京一夫氏らが祝いの歌を歌い、韓青メンバーがサムルノリを演奏するなど楽しいひとときを過ごした。


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