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WBC原ミーティング→イチロー最後列に座る

全体ミーティングを終え、ファンの激励を受けながら会場を後にするイチロー
全体ミーティングを終え、ファンの激励を受けながら会場を後にするイチロー
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 WBC日本代表候補の33選手が15日、キャンプ地の宮崎に集結した。宮崎空港ではマリナーズ・イチロー外野手(35)、日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)らを一目見ようとファンが殺到。イチローはVIP出口から脱出するなどパニック寸前の騒ぎになった。一方、レッドソックス・松坂大輔投手(28)は投手リーダーとしての力強い決意を示した。16日から22日まで合宿を行い、28人の最終メンバーを決定する。 【WBCグッズ  MLBTシャツ

 午後1時20分。スーパースターの宮崎入りを一目見ようと、宮崎空港が人、人、人で埋め尽くされた。1人の男に600人の視線。日曜日。キャンプ真っ盛りの中で、空港ロビーこそが最もホットな場所となった。航空機は定刻通りに到着。待ちわびたファンはカメラを手に人の波をつくった。だがイチローはファンと接触することなく、別の関係者出口から迎えの車に乗り込んだ。まるでハリウッドセレブのような、超VIP待遇での宮崎入りだった。

 混乱を避けるため、空港側の警備態勢は万全だった。職員20人、ガードマン10人、空港警察5人が待機した。空港関係者は「MAXの警備態勢です。混乱がないようにですね」と説明。イチローをVIP口に誘導した全日空関係者は「超異例です。他の乗客のことを考えて混乱を避けるためです。ここ最近では(VIP口は)使っていなかった」と付け加えた。2年前に巨人・長嶋終身名誉監督が脳梗塞(こうそく)で倒れて以来初めて宮崎キャンプを訪問した際にも使用された。それに並ぶ厳戒態勢だった。

 宮崎市内の選手宿舎にもファンが集結したが、地下駐車場からホテル入り。ファンにとっては2度の“空振り”となったが、全体ミーティング前、会場前に待ち構えた中年の女性ファンと初めて“接触”した。「イチローさん、頑張って」と声をかけられると「こんにちは」と笑顔で返礼。ミーティングでは最後列に腰を下ろし、原監督らのゲキに耳を傾けた。報道陣には最後まで無言を貫いたが、張りつめた背中から強い意志が漂った。

 宮崎出発直前の午前8時半からは、神戸市のスカイマークで約1時間、軽く汗を流した。仕上げ、そして合宿地へ。前回大会に続き、今回もチームの先頭に立って精神的支柱としての役割が求められる。休養に充てる選手が多い中で行った早朝トレは決意の表れだ。

 春の陽気をより熱くする宮崎合宿。「イチローパニック」から約4時間後の午後5時半すぎには、沖縄からの候補選手10人が宮崎空港に到着。ダルビッシュ、藤川らは通常の出口から登場したため、ファンにもみくちゃにされながら足早にバスに乗り込んだ。

 3年ぶりに開催される世界一決定戦。周囲の注目度と厳戒態勢は、関心の高さを象徴していた。国民の期待を背負い、イチローの、そして侍ジャパンの戦いが始まる。

 ▼イチローの第1回大会直前合宿 2月上旬にオリックスの宮古島キャンプに参加し、紅白戦2試合に出場。その後神戸に戻り自主トレを続けた。日本代表福岡合宿の集合日(同20日)にイチローを除く29人が集まったが、イチローは神戸市内のオリックス室内練習場で練習にあて、合宿初日(同21日)の練習前にただ一人福岡入り。チーム本隊とは別の宿舎が用意される「VIP待遇」だった。

[ 2009年02月16日 ]

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