ニュース: スポーツ RSS feed
【ACL】鹿島救った初先発の18歳ルーキー大迫
3戦ぶりに鹿島が白星を手にした。負ければアジア制覇が遠ざかる一戦。立役者はこの日、プロ初先発を果たした新人、大迫だった。
前半終了間際、巧みなポストプレーから野沢のゴールをアシストすると、後半35分にはマルキーニョスの左クロスに左足を合わせ追加点。「うれしい。結果を出すことだけを考えていた」と18歳の笑顔が弾けた。
先発を言い渡されたのは前夜。「予想していなかった」が、緊張より喜びが勝ったという。まして1ゴール1アシストの大活躍。「予想より早かった。マルキ(ーニョス)のおかげです」と謙虚だが、話題性だけではないことを証明した。
それだけの力を持っているからこそ、オリベイラ監督はうれしい悩みを打ち明ける。「大迫は数十年(に1人)の逸材。大切に育てたい。報道で間違った方向へ行かないよう心からお願いしたい」。入団以来の“大迫フィーバー”が、成長の妨げになりはしないかと本気で心配している。
指揮官の懸念をよそに、大迫は試合後、野沢とともにスタンドに上がった。拡声器を渡され「結果を出すよう頑張るのでよろしくお願いします」とあいさつすると、サポーターから大声援を受けた。「これで終わらないようにしたいです」。ふくらむ一方の周囲の期待も、スーパールーキーの成長の燃料となる。(森本利優)